会話をするときに最初の言葉が出てこなかったり、スムーズに人と会話ができない。
そんな『吃音』のリアルをたくさんの人に知ってもらいたいという思いから
6月10日(土)徳島文理大学香川キャンパス内で
「注文に時間がかかるカフェ」が開催決定!
吃音の当事者である若者たちが接客を行うことで、社会の中での悩みや本音を聞くことができます。
このカフェを通じてどんなふうに社会が変わっていくのか。
詳しくお話しをお聞きしました。
「注文に時間がかかるカフェ」は、吃音当事者の奥村安莉沙さんが2021年にはじめられたもの。
幼い頃カフェの店員として働くことが夢だったけれど、吃音が大きな壁となり、その夢を諦めることになった奥村さん。
吃音があっても接客業をやってみたい!と立ち上げたのがこの企画です。
店員となるのは接客にチャレンジしたいと考えている吃音の当事者である若者たち。
接客を通じて前向きに夢を実現できるのはもちろん、来られた方には吃音に対する理解を深めてもらうためにクイズや会話を行い、吃音について考えてもらうきっかけにしたいとの思いが込められています。
全国各地で行われてきたこのカフェ、6月10日には香川県で初めて開催されることとなりました!
今回は徳島文理大学香川キャンパス内の10号館ロビーがその会場となります。
お客さんは予約した方のみが入れる1時間入れ替えの完全予約制。(※すでに満席となっています)
メニューはうどん県らしくうどんも!
またコーヒー、紅茶、ジュースなどのドリンクなども無料提供してくれるとのこと。
そして「注文に時間がかかるカフェ」の大きな特徴といえば接客スタイル。
最初に『吃音とはなにか』という説明をしてからオーダーしてもらうことで会話がスムーズに進むよう促したり、定型文が苦手な人も多いため接客のためのセリフはマニュアル化していません。
吃音当事者が抱えている不安や悩みをなくし、取り組みやすい仕組みになっています。
(実行委員会の古市泰彦さん)
今回このカフェを香川県でやってみようと立ち上がった中のひとり、さぬき市の古市泰彦さんにお話をお聞きしました。
(実行委員会の古市泰彦さん)
「吃音は原因不明のもので、3年ほど前からその名前が社会に上がってきたばかり。
まだあまり知られておらず、四国でも専門外来があるのは1ヶ所のみ。
しかし10代・20代で進学・就職時期を迎えたとき、吃音で苦労している若者たちが非常に多いんです。
言葉が出にくかったり、発言するときに最初の言葉がなかなか出ずに次の言葉と入れ替えてしまったり…
そのせいで本当はやりたいことがあるのに一歩踏み出せなかったり、本当の自分を出せなかったり。
苦労しながらも周りの人に相談したり打ち明けることがないまま過ごしている人が多いのが現状です。
もっと多くの方が『吃音』について知ってくれること。
当事者がもっと悩みを打ち明けやすい社会になったら…と奥村さんにお話しし、香川での開催が実現しました。
今後も悩みが多い時期を迎えている若い子のサポートをしてあげたいなと思っています。」
「注文に時間がかかるカフェ」は現在接客をしてくれる方を募集中!
接客のスタッフは吃音の当事者で高校生〜大学生の方が対象です。
お名前・学年・接客への想い・応募地(香川県)を記載して、「kitsuoncafe2021@gmail.com」までお送りください。
1人でも多くの方が知ってくれることで、今『吃音』で悩んでいる人が生きやすい社会になる。
そのきっかけとして、あなたも一歩踏み出して参加してみませんか?

詳しくはこちら↓
注文に時間がかかるカフェ
開催日時/2023年6月10日(土)13:00〜17:00(1時間入れ替え制)
開催内容/コーヒー、紅茶、ジュースなどのドリンクと讃岐うどんを無料で提供
開場/徳島文理大学香川キャンパス 10号館理工学部研究棟
クラウドファンディング https://camp-fire.jp/projects/view/668002