8月12日(土)「さぬきワイナリー」にて
今年初のワイン仕込みが行われました。
大串半島にあるワイナリーには白ワインになるべく、県内で収穫されたデラウェアが大集合!
毎年お盆になると見られるこの風景の裏側には、ぶどう農家の高齢化による厳しい現実も…。
気になる今年のぶどうの出来や「さぬきワイナリー」2023年の新酒情報をご紹介します!
さぬき市の北端にある大串半島にやってきました。
目の前の小豆島を含む穏やかな瀬戸内海の風景を眺められる半島。
その高台にある「さぬきワイナリー」では、毎年香川県で収穫されるぶどうのみを使ってワインを仕込んでいます。
お盆になると今年最初の仕込みが行われるますが…
今年は8月12日(土)に白ワイン用の仕込みからスタートしました!
多度津町のものを中心に、さぬき市や高松市の農家さんから届いた約2290kgのデラウェアたち。
中にはそのまま食べられるほど完熟したものもありました。
竹中工場長に今年のぶどうの出来と、そこから出来上がっていく白ワインの味わいの予想をお聞きしてみると…
「今年は花の咲く5月ごろに雨が多く心配されましたが、例年通り順調に育ち、酸味も甘味もバランスの良い仕上がりになった様子。
香り高い、すっきりとした白ワインになることが予想されます。」
さあ、いよいよ仕込みのスタート!
冷蔵庫で冷やされていたデラウェアが工場前に並べられます。
まずはデラウェアを除梗破砕機にかけ、粒と枝に分けます。
粒は粗く潰されながら果汁だけを搾り取る別の機械へと運ばれ、果汁はそのまま発酵タンクへ。
加えられた酵母によって醗酵が始まり、徐々に白ワインへと変化していきますが…
「さぬきワイナリー」では醗酵時の温度管理を大切にしています。
常に15℃~16℃の低温を保って管理することを心がけており、結果とても香りの良い白ワインが仕上がります。
この日仕込みが行われたデラウェアは、今年秋に「新酒白ワイン」としてリリースされる他、熟成されて他のワインとして発売される予定です。
気になる新酒の解禁日は11月18日(土)!
その際には香川大学農学部が開発したワイン用ぶどう「香大農Rー1」で作る赤ワイン「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」も同時に解禁。
また新酒リリースを記念しての「新酒まつり」も同時に開催される予定です!
(2022年の新酒まつりの様子)
新酒白ワインと「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」の解禁日が揃うのは初めて。
その日のうちに2種の新酒が味わえる楽しみが増えて、秋が待ち遠しくなりました。
さて、ぶどうといえば…
最近ではシャインマスカットのような種がなく、そのまま食べられるものが好まれることから、デラウェアを作る農家さんも減り、ワイナリーで作られる新酒の本数も減少傾向となっています。
さらにここ数年はベテラン農家さんの高齢化が拍車をかけ、収穫されるワイン用のぶどうの量も種類も激減。
ここで作られる県産ぶどう100%ワインは貴重なものとなりつつあります。
今まで一度も「さぬきワイナリー」のワインを飲んだことがないという方も、今年はワイナリーに訪れて、香川生まれのワインができる様子を楽しんでみませんか?
「さぬきワイナリー」は常時工場内を見学することが出来ます。
ずらりと並ぶタンクの様子や熟成の部屋などを眺めた後は、隣の「さぬき市物産センター」へ!
ここでは「さぬきワイナリー」で作られたワインを購入することが出来ます。
県下のお酒売り場では見られない、ここだけの限定ワインもありますよ♪
この日発見したのは、さぬき市で作られた白下糖を使った甘い白ワイン「白下糖酒」。
白下糖は和三盆になる前の糖蜜状態のお砂糖ですが、その味わいはコクのある甘味をもった白ワイン。
とても飲みやすく、暑い日は少しだけ氷を入れてロックで飲んでみても美味しかったです!
ファンが多い「さぬきワインソフト」も必食!
実際にワインは使用していないのですが、ぶどうの濃厚な味わいがたまらなく美味しく、まるでワインを飲んでいるかのような満足度。
シャーベットに近い食感なので暑い日でもすっきりと頂けますよ♪
夏は大串半島ドライブも兼ねて「さぬきワイナリー」に遊びに行ってみてはいかがでしょうか?
より深く「さぬきワイン」を知るバスツアーも!
お問合せ、お申込みは大川観光長尾営業所(大川バス)0879-52-2521までどうぞ。
■さぬき市遊学のススメ〜さぬき発祥のワインを巡る〜日帰りバスツアー
開催日/2023年9月23日(土)・9月24日(日)9:20〜16:00
定員/各日15名
旅行代金/8,600円(税込)※貸切バス代金、昼食、香大農R-1摘みとり体験料込
お問い合わせ先/株式会社 大川観光長尾営業所(大川バス)0879-52-2521(平日8:30〜17:00)