9月29日(金)より香川県を舞台にした国内最大級の古楽の祭典
「第6回たかまつ国際古楽祭」がスタートします。
今年のガラ・コンサートは9月30日(日)さぬき市志度の「源内音楽ホール」で開催決定!
ただいまチケット販売中です♪
西日本トップクラスの響きを持つホールで、シェイクスピアをテーマにした古楽器によるコンサートや、リコーダー界の大ベテラン パトリック・デネッカーと楽しむ愉快な音楽の時間が繰り広げられます。
ロビーではバグパイプ演奏もアリ!?
あなたが聞き馴染んでいる現代の音楽・楽器の元となった世界を覗きに、足を運んでみませんか?
古楽を初めて聞く方にも楽しめるポイントを「たかまつ国際古楽祭」芸術監督であり、フルート、フラウト・トラヴェルソ奏者の柴田俊幸さんにお聞きしました!
「たかまつ国際古楽祭」は香川県高松市で2017年より毎年開催されている音楽祭。(コロナ禍の2020年を除き)
芸術監督を務めるのは、ヨーロッパと日本を股にかけて活躍する高松市出身・ベルギー在住のフルート、フラウト・トラヴェルソ奏者の柴田俊幸さん。
海外に住む柴田さんが香川県で古楽をテーマにした音楽祭を開催することになったきっかけは、柴田さんの演奏を地元香川で聞いてみたいというお祖父さまのリクエストからだったそう。
せっかくコンサートを企画するならば、星の数ほどある演奏会のひとつにするのではなく音楽祭にしてみよう!とはじまったものです。
「古楽」とは文字通り『古い時代の西洋音楽』ですが、一番の特徴は「楽器」。
クラシック音楽の源流に遡り、その時代に使われた「古楽器」を演奏して当時の音楽家たちの表現を研究・演奏するという楽しみがあります。
クラシック音楽よりも古いと聞いて「敷居が高いかも…」と感じるかもしれませんが、「たかまつ国際古学祭」芸術監督の柴田さんは、
『古学はクラシックになる前の音楽であり、いろんな音楽の源流。
フォークミュージックもワールドミュージックもその地域の古楽であり、今のクラシックよりもキャッチーで楽しみやすいものなんです。』
と教えてくださいました。
実際にこれまでの「たかまつ国際古楽祭」では『純粋に音楽を楽しめた!』という来場者の声が多いのだとか!
さらに楽器のかつての姿である「古楽器」のビジュアルに驚いたり、その古楽器で馴染みのある曲を演奏してみたときの違いなど、楽しみ方は様々だそう。
そうお聞きすると、一度覗いてみたいと思ってしまう古楽の世界。
古楽を覗き見るのに良い機会となる「たかまつ国際古楽祭」では気軽に演奏を楽しめる企画もあるようですので、ご紹介します♪
今年のガラ・コンサートはさぬき市で開催!今年開催、第6回となる「たかまつ国際古楽祭」では、「シェイクスピア」をテーマに『あしたの古楽』と銘打って、国内外の実力派演奏家たちが香川に集います。
会場は高松市内だけでなく、島嶼部の直島・小豆島・男木島、そしてさぬき市でも音楽に触れる機会が!
嬉しいことに今回の特別企画となるガラ・コンサートの会場は、さぬき市志度にある「源内音楽ホール」です!
メインイベントとなるコンサートがここで開かれる理由としては、「源内音楽ホール」が音楽家にとって素晴らしい施設であるからと柴田さん。
中規模ホールの中では西日本でトップ3に入るほど響きが素晴らしく、演奏していてとても気持ちがいい場所!とのこと。
また、開館当時の1987年にはフランスのフルート奏者・指揮者のジャン=ピエール・ランパルが初めてリサイタルを開催されたことをきっかけに88年より名誉館長に就任。
現在も別名「ランパルメモリアルホール」と呼ばれ、演奏家から愛されています。
多くの演奏家を支え、演奏をより良く届けてくれるこのホールでのガラ・コンサートでは、芸術監督の柴田さんを含む10名のアーティストが出演!
第1部は「聴く!シェイクスピア」と題し、ヨーロッパの古楽界で研鑽を積まれた2組のデュオが登場!
シェイクスピアの時代の音楽を中心に演奏されます。
まずはスイスで長く活躍されている佐藤裕希恵(ソプラノ) さんと瀧井レオナルド(リュート)さんのデュオ「Vox Poetica」。
演奏される楽曲には『グリーンスリーヴズ』などの馴染み深い曲や、題名は知らないけれどどこかで聞いたことがある曲も。
セリフを交えた透明感あふれる歌声と、ぽってりとしたビジュアルもキュートな弦楽器リュートの柔らかい音色を楽しみましょう。
続いては出口実祈(バロック・ヴァイオリン) さんと上田朝子(テオルボ)さんのデュオ「みのりてんデュオ」。
「ギターのおばけ」とも言われる長〜いネックの撥弦楽器テオルボは必見です!
シェイクスピアが生きた時代、劇場や音楽が広く開かれて庶民にも楽しまれている街角を彷彿とさせるような、生き生きとした音楽の時間。
ジョン・プレイフォードの『ディヴィジョン・ヴァイオリン』および『ザ・ダンシング・マスター』からの楽曲、バロック時代におけるイングランドの作曲家ヘンリー・パーセルの歌劇『妖精の女王』からの楽曲などを聴くことができます。

第2部までの幕間にはロビーにて、古楽バグパイプ演奏家・製作家の古楽器演奏家近藤治夫さんのバグパイプ演奏も!
近藤さんの演奏するバグパイプは、昨年のエリザベス女王の国葬で話題になったバグパイプよりも150年前の姿なのだとか!
思っていたよりも小さかったり、音の大きさや色合いが違っていたりと、知っているバグパイプと違った姿を楽しめます。
ガラ・コンサートでは未就学児は入場できませんが、こちらは年代問わず楽しめますので、この時間を楽しみにホールに足を運んでみても。
第2部では「パトリックと愉快な仲間たち」と題して、リコーダー界のベテランと言われるパトリック・デネッカー氏と日本の古楽界をリードする演奏家たち5名のアンサンブルが楽しめます。
パトリック・デネッカーさん、井上玲さん、柴田俊幸さんのリコーダー、森川麻子さんのヴィオラ・ダ・ガンバ、上羽剛史さんのチェンバロにて初期バロックのイタリア音楽を披露。
柴田さん曰く「音楽の時間に使っていたリコーダーとの違いを楽しんで!」とのこと。
より深くガラ・コンサートを楽しみたい方は特別公演もおすすめ!ガラ・コンサート開演前にはリハーサル室にて、特別講演『I love 曜 (you)の修辞学 〜シェイクスピア、パーセルからビートルズまで〜』が開催。
チェリスト・翻訳家・詩人である村上曜さんが、音楽と修辞学(レトリック)の深い関係を語ります。
「修辞学」とは相手を説得・納得させるための巧みな表現方法のことで、比喩・誇張・反語・倒置といった我々の生活の中でも身近に使われているもの。
シェイクスピアの作品も多くの修辞法が登場しますが…博学な村上さんならどう解釈されるのか?!
また、それらの修辞法は現代の芸術にどうつながっているのか?
より深く、作品のの時間を過ごしたのちにガラ・コンサートで音楽を聞くと感じ方が変わるかも?!
特別公演『I love 曜 (you)の修辞学 〜シェイクスピア、パーセルからビートルズまで〜』
9月30日(土)13:30〜14:30 源内音楽ホール リハーサル室
料金|一般1,000円
講師|村上曜(チェリスト、翻訳家、詩人)
(「たかまつ国際古楽祭 芸術監督 柴田俊幸さん)
「古楽って実は1曲1曲が短いんです。
3分程度のものもあって初めての方でもとても聞きやすいもの。
この古楽祭はみなさんの中の音楽への敷居が高いイメージを取っ払うための音楽祭ですので、ぜひこの機会に足を運んでみてください!』
古楽ってなんだか難しそう…と思っていましたが、柴田さんのお話をお聞きするとぐっと身近に感じることができました。
私たちよりも随分前の時代の人たちが楽しんでいた楽器の姿や音色を見てみたいという気持ちもむくむく。
あなたも音楽と楽器の源流を辿る時間を楽しみに「源内音楽ホール」でのガラ・コンサートに足を運んでみませんか?
第6回たかまつ国際古楽祭 あしたの古楽
開催日時/2023年9月29日(金)〜10月1日(日)
会場/源内音楽ホール(志度)・讃岐おもちゃ美術館(高松)・ 直島ホール・男木島・オリビアン小豆島 夕陽ヶ丘ホテル
チケット販売箇所/たかまつ国際古楽祭Peatixページ・チケットぴあ(Pコード 247-463 ※9月30日(土) 古楽祭ガラ・コンサートのみ)
公式サイト https://www.mafestivaltakamatsu.com
源内音楽ホール公演(さぬき市志度音楽ホール/ランパルメモリアルホール)
開催日時/2023年9月30日(土)
13:30〜14:30 「特別講演:I love 曜 (you)の修辞学 〜シェイクスピア、パーセルからビートルズまで〜」@リハーサル室
料金/一般1,000円
講師/村上曜(チェリスト、翻訳家、詩人)
15:00〜17:30 「古楽祭ガラ・コンサート」@大ホール
料金 (全席自由)/一般(前売)4,000円・(当日)4,500円
高校生以下1,000円 ※未就学児入場不可
第1部「聴く!シェイクスピア」
出演 /Vox Poetica[佐藤裕希恵(ソプラノ) 瀧井レオナルド(リュート)]・みのりてんデュオ[出口実祈(バロック・ヴァイオリン) 上田朝子(テオルボ)]
休憩時 ロビーにてバグパイプ(近藤治夫)の演奏
第2部「パトリックと愉快な仲間たち」
出演 /パトリック・デネッカー、井上玲、柴田俊幸(リコーダー)、森川麻子(ヴィオラ・ダ・ガンバ) 上羽剛史(チェンバロ)