さぬき市津田町 津田ふるさと海岸の裏路地に、新しい飲食店がオープンしました。
9月8日開店、スパイスカレーのお店「HAGI」。
虫籠窓つきの歴史ある古民家をリノベーションした店内で食べられるのは、カレーと柑橘を極める店主が作るスパイスカレー&スイーツ。
辛いのが大好きな人も苦手な人もいっしょに来店して楽しめるようにメニューも工夫されています。
店舗ができるまでは市内外のマルシェでも出店され、多くの人を魅了してきた「HAGI」さんのカレーを食べに行ってきました!
「HAGI」さんは香川県内で期間限定出店・マルシェ出店をされていたスパイスカレーのお店。
高松市出身、東かがわ市在住の店主 野田夏実さんが作るオリジナルスパイスと季節の野菜を使ったカレーは、食べた人を笑顔にする美味しさ!
いつでもこのカレーが食べられたらいいのに、と思っていたら…
兼ねてからリノベーションを進めていたさぬき市津田町、津田港近くの裏路地沿いの店舗が完成!(リノベーションの様子はこちら)
2023年9月8日に満を持して「HAGI」さんの店舗がオープンしました!
さっそく覗きに行ってみると、そこには津田ふるさと海岸界隈で活躍するみなさんがお祝いに駆けつけ、終始賑やかな様子。
大正初期に建てられたであろう、趣のある外観の空き家はどう変わったのか?
どきどきしながら中に入ってみると…
お店には玄関で靴を脱いで上がるスタイル。
ふかふかのスリッパに足を入れて隣の部屋へ〜!
最初に足を踏み入れるお部屋にはどっしりとした箪笥を活用したカウンターが。
温かい灯りのもと、販売用の自家製チャイキットやさぬき市周辺のイベントチラシなどが置かれています。
窓際はフローリングのギャラリースペース。
自然光が差し込む心地よい空間。
これから作品展示を希望する方がいればこの場所を活用してみたいとのこと。
奥の間はイートインスペースで、テーブル席が4つ用意されています。
かつての欄間や柱、ガラス戸をそのまま生かした少し和風の空間。
開店前には2年ほど空き家の遺品整理のお手伝いもしていたという店主の野田夏実さん。
お店で使用するテーブルや椅子のほとんどがその際に見つけたもの。
かつて誰かが大事にしていた思い出のものを大切にしていこうという気持ちが店内のあちこちから溢れています。
ちなみにリノベーションで一番大変だったのは「畳の間をフローリングに変えること」。
もともと水平が取れていなかった床を少しずつ補修しながら揃えていく作業はなかなかの難易度だったそう!
DIYには津田の仲間達に限らず、さまざまな場所から20人ほどの方が手伝いに来てくれ、おかげでオープンに間に合うことができたのだとか。
店内の壁には漆喰を手塗りしたり壁紙を貼ったりして明るい雰囲気にチェンジ。
個人的にはこちらの壁紙がお気に入りになりました。
エキゾチックなタッチですが動物たちがたくさん描かれていて、これを眺めつつカレーが到着するのを待つのが楽しかったです。

気になるのは店舗でいただけるメニュー!
「HAGI」さんでは基本的に2種類のスパイスカレーとスイーツ、ドリンクをオーダーすることができます。
漫画をきっかけにカレーの食べ歩きにハマり、趣味でも作るうちに店舗を出すほどまでにレシピを極めてしまったという夏実さん。
店舗ではご近所の方にも気軽に足を運んでもらえるようにと、辛くなく、食べやすいカレーも用意されています。
1つは『カレーは辛いのが好き!』という方にどストライクなスパイスカレー「ココナッツチキンカレー」。
ココナッツミルクでまろやかに仕上げたチキンカレーで、後味がさわやかになるスパイスがブレンドされています。
プレートにはにんじんやナスで作られた副菜も添えられていました。
ごろっとカットされた鶏肉に、少しとろりとしたカレールーが絡みます。
ひとくちいただくと舌にぴりりとくる刺激的な辛さ!
これこそスパイスカレー!と辛いもの好きは嬉しくなる瞬間!
そのあとココナッツミルクのおかげで辛さは緩和されて、口の中でまあるいおいしさに変わっていきます。
しかしまた、あの辛さをもう一度体験したくてスプーンがどんどん進んでしまいます!
もう1つのメニューは辛いのが苦手な人でも食べられる「和風キーマカレー」。
キーマカレーとはひき肉を使ったカレーのことですが、辛さをしっかり抑え、ごぼうや味噌を使って子どもやお年寄りの方でも食べやすいように作られています。
てっぺんには温泉卵。
その上から細ネギ、紫蘇をちらして賑やかに。
ひと口いただいてみると…クミンなどのスパイスの香りがちゃんとするのに全然辛くない!!!
ひき肉と同じくらい細かくカットされた野菜がたっぷり使われていて食べやすく、ネギや紫蘇のシャキシャキとした食感がアクセントになって、最後まで飽きずに食べられます。
温泉卵をとろりと潰せば、さらに口当たりがまろやかに。
カレーだけでも結構お腹いっぱいになりますが、ついついスイーツにも目がいってしまいます。
そこでいただいたのが「プリン」。
硬めに焼き込んだ昔ながらのプリンで、古民家を改装した店内の雰囲気にもぴったり。
実は生姜・クローブ・カルダモンなどチャイ系のスパイスが少しだけ使われています。
てっぺんに添えられたたっぷりの生クリームと一緒にいただくと贅沢そのものでした。
カレーにスイーツにと大満足のメニューばかりですが、ドリンクの中には柑橘ソムリエでもある夏実さんが選ぶ「おすすめの柑橘ジュース」もあります。
こだわりのある食材を使ったメニューが多く、ごはんだけでなくカフェとしても利用してみたいお店です。

(「HAGI」の野田さんファミリーはいつも笑顔いっぱい♪)
「HAGI」の店主、野田夏実さんはちいさなお子さんを育てているお母さんでもあり、さらに今年12月下旬には第2子も出産予定。
そんな中感じてきたことがお店作りにもつながっているそう。
(「HAGI」店主 野田夏実さん)
「まずは地域の人に来てもらえるお店にしたいと思っています。
お子さん連れの方やおじいちゃん・おばあちゃんがきてくれて、みんなが元気になれる場所をここで作りたいですね。
また、もともと外食が好きなので出産してからも子ども連れで外食したりしていたのですが、意外と子どもが過ごせるごはんやさんが少ないことを感じました。
子育てしている人が行けるのはキッズカフェしかないのかなと…
なのでここが『子どもも一緒に居ていいよ』っていう場所になれたらと思います。」
今後はお子さんと遊べるスペースを作ったり、おむつ替えの場所・授乳室を作れたらいいな、と夏実さん。
おいしいごはんが食べられるだけでなく、いろんな世代が集って子どもを育てていく。
昔の子育ての姿が津田の生まれ変わった古民家で見られるのもとても楽しみです。
ぜひ子育て中の方も気軽に足を運んでみてくださいね。

「HAGI」さんの店舗用駐車場がオープン時の場所から変更しました。
まず津田ふるさと海岸のこの場所から路地へと入ります。
突き当たりを右に曲がり、
「ごんべや」さんの前を通過してまっすぐ進みます。
途中「HAGI」も通り越してしばらく行くと…
こちらの建物の前に「HAGI」用の駐車場がありますので利用しましょう。
なお逆方向からは車が通行できませんので、必ず上記ルートで路地に入りましょう。
(津田の裏路地は車が通行できない狭さの道がありますので注意!)
HAGI
場所/香川県さぬき市津田1374-4【地図】
営業時間/11:00〜16:00(15:30ラストオーダー)
定休日/火曜〜木曜(不定休)
駐車場/3台
お問い合わせ先/公式InstagramのDMにて
公式Instagram https://www.instagram.com/hagi_curry/
【関連記事】