2023年11月25日

弘法大師生誕の謎に迫る?!「空海セミナー」レポート!@前山

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11月23日(木・祝)前山地区にある「長尾公民館前山分館」にて

空海セミナー「弘法大師生誕1250年をめぐって」が開催されました。

毎年四国遍路や弘法大師に関するテーマが設けられ、専門家による解説とともに見識を深める貴重な機会。

今年は弘法大師生誕1250年の節目ということで、出生まで遡り、実際に空海の生誕地論争を中心にとても興味深いお話をお聞きすることができました!

セミナーの様子とともに、明日26日まで前山の「おへんろ交流サロン」で開催されている企画展もご紹介します。



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もみじの紅葉の進むさぬき市前山地区、前山ダム周辺。

ここは四国遍路の結願寺「大窪寺」へ向かう遍路道沿い。

おへんろさんの休憩スポットでもある「道の駅ながお」「おへんろ交流サロン」は、この時期になると朝から紅葉を楽しみに来られたお客さんで賑わいます。

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11月23日(木・祝)「道の駅ながお」前の「長尾公民館前山分館」では年に一度の「空海セミナー」が行われました。

今年は地元「前山地区いきいき協議会」と、さぬき市を拠点にお遍路やおもてなし文化を全国に発信しているボランティア団体「おへんろつかさの会」が共催で開催。

弘法大師生誕1250年の記念すべき年ということで、「弘法大師生誕1250年をめぐって」と題した講演会がおこなわれました。


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会場には地元前山の方はもちろん、四国遍路に興味のある方でいっぱいに!


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講師は愛媛大学法学部教授であり四国遍路・世界の巡礼研究センター長の胡 光(えべすひかる)さん。

胡さんは愛媛県生まれ。

香川県庁で香川県歴史博物館の建設や文化財管理に携わり、現在は四国遍路・世界の巡礼研究センター長として四国遍路の世界遺産化に関わる委員を多数務められています。


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セミナーでは空海が生まれた1250年前まで遡り、生誕の地 善通寺の話からスタート。

善通寺は、空海が留学していた唐から帰ってきた後の弘仁4年に落慶したといわれていますが、その「善通」という名が空海のお父さんの名前であるという話を聞いてびっくり。


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続いて善通寺の地理の話へ。

お寺の周辺には古くから田んぼが多くあり(丸亀平野)、西側には修行の場となる険しい五岳山が。

また寺を囲む山の谷間には古墳もたくさんあることから、このあたりには昔から王族が多かったこともわかります。


奈良時代以降は彼らがお寺を作り始めますが、それが空海の一族にあたる「佐伯氏」であったのでは?と言われているそう。

善通寺から南東にある日本最大のため池「まんのう池」は空海が作ったと言われていますが、それは一族の領地である丸亀平野とその周辺の田を潤すためだったのではとも。

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さて、ここで気になる空海の家族構成がどどん!

ここからは「空海の生まれた本当の場所はどこ?」という話題でだんだんと講演会が盛り上がっていきます!


善通寺で生まれたと言われる空海ですが、実は多度津にある「海岸寺」も生誕地として名のりを挙げていたという経緯があり、それは江戸時代に裁判になるほどの騒ぎになったのだとか!!


なぜこんなことが起こったのか?

父方の家・母方の家の関係や、空海自身の著書、江戸時代に広まった文献などなど、さまざまな事が重なった結果、1815年には善通寺が丸亀藩に海岸寺を訴える事に。

結果、善通寺の全面勝訴となりましたが、詳しくはYoutube「おへんろつかさチャンネル」にて後日公開される講演会の内容をチェックしてみてくださいね♪


Youtube「おへんろつかさチャンネル」はこちら



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後半では善通寺所有の絵巻物から正しい歴史を読み解いていきます。

空海は王族の家に生まれ、のちに出家し、山での修行を経て唐へ渡ります。

密教を学び、高野山を開いて、835年に高野山の奥之院で入定された後も「お大師さまは生きている」といわれており、それを聞いた多くの方が現地へと訪れ、現在まで信仰が続いています。


奥之院の参道には弘法大師様とともに過ごしたいという多くの方がお墓や供養塔を建てていますが、そこには徳川家康や織田信長・豊臣秀吉など数々の戦国武将のお墓も!

ちなみに私が一番印象に残ったのは、今でも高野山では弘法大師に食事を用意されており、最近では「パスタ」も召し上がられているとのこと。

なんだかお大師様をとっても身近に感じるのでした。笑


今年の「空海セミナー」を聞いて、生誕地争いの話題は地元に住んでいる自分も知らず、新たな発見となりました。

まだ訪れたことのない高野山へ、そして空海の生まれた善通寺の地へ改めて行きたくなりました。

あなたも弘法大師生誕1250年を機に、生誕の地をめぐる聖地ツアーをしてみませんか?



貴重な弘法大師の秘宝をさぬき市で見られるチャンス!

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そんな弘法大師にまつわる貴重な秘宝(レプリカ)を、さぬき市前山地区「おへんろ交流サロン」内のへんろ資料室の「善通寺の秘宝展」にて見ることができます。

展示物は2点。

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1つは錫杖ですが、素晴らしい技巧のもので、一体どのように彫り上げたのかと二度見三度見してしまうもの。

もう1つはお母さんと一緒に書いたという法華経の巻物です。


展示は明日11月26日まで。

大窪寺への紅葉を楽しんだ後に休憩がてら立ち寄ってみるのもアリ。

この機会にぜひ覗いてみてくださいね。


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前山の「おへんろ交流サロン」は『四国遍路を始めてみたい』という方にもおすすめの場所。

お遍路に必要なものやルートもアドバイスしてもらえますし、大窪寺への遍路道マップなどもありますので、気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?



空海セミナー「弘法大師生誕1250年をめぐって」
開催日時/2023年11月23日(木・祝)13:00〜15:00
会場/長尾公民館前山分館(道の駅ながお前)
参加費/無料
お問い合わせ先/0879-52-1022(道の駅ながお)
おへんろつかさの会ホームページ https://www.ohenrotsukasa.com/

へんろ資料館特別展寺 弘法大師空海御誕生1250年記念関連事業「善通寺の秘宝展」
開催期間/〜2023年11月26日(日)
場所/前山おへんろ交流サロン地図
開催時間/8:00〜16:00

前山おへんろ交流サロン
住所/さぬき市前山936番地 【地図
営業時間/8:00〜16:00
定休日/年末年始
駐車場/あり
HP/http://www.geocities.jp/sanukimaeyamanet/ohenro/sisetu/sisetugaido.html
お問い合わせ先/0879-52-0208
posted by sanuki-asobinin at 07:47| 香川 ☀| Comment(0) | へんろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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