若いUターンメンバーや移住者たちが新店舗をオープンし、話題になっているさぬき市津田町の「ウラツダ」エリア。
そんな中2023年11月にオープンした古道具と朝ごはんのお店「暮らし商店ごんべや」に行ってきました。
年が明けて少しリニューアルしたというごはんスペースには、ひとりでも気兼ねなく入って寛げるように。
古道具スペースには変わらず誰かにとっての宝物が溢れています。
津田港から津田の松原の間をつなぐ1kmの砂浜、津田ふるさと海岸の裏路地に2023年11月3日オープンしたのが古道具と朝ごはんのお店「暮らし商店ごんべや」。
県外から移住された若い山畠さん夫婦が営む、ごはんと古道具のお店です。
お店立ち上げまでのストーリーはこちら→ 古道具と朝ごはんのお店がこの秋開店!クラファンも実施中@津田
(「暮らし商店ごんべや」の山畠柊希さん・瞳さん)
いつか自然いっぱいの場所で自分たちのお店を出したいという夢があったおふたり。
津田町に出店したきっかけは、柊希さんが津田地区地域おこし協力隊の現地ツアーに参加したことで津田町を気に入ったことから。
その後、得意のナポリタンをマルシェで販売することで地元の人たちとのつながりが深まってゆき、結果ここでお店を出すことになりました。
(リノベーション前。奥の部屋は相撲もとれるほどのスペースが。)
店舗はもともと呉服屋さんだったという建物をリノベーション。
ここで柊希さんがこれまでに収集してきた趣味の古道具を展示販売し、県外で飲食営業の修行をされていた瞳さんが朝ごはんを提供するという、2人の好きが詰まったお店が出来上がりました。
さっそく今年明けてから少し衣替えしたという店内へレッツゴ〜!!
あたたかい明かりに包まれる手前の部屋は喫茶スペース。
古道具の本棚や食器棚を仕切りにパーソナルスペースがいくつも作られてあって、ひとりでも過ごしやすい雰囲気です。
石油ストーブ、自転車、古本たち。
店内に違和感なく存在する懐かしいものに囲まれて心が落ち着きます。
食事や本とじっくり向き合うのには最高の空間。
路地から見えるように置かれているのは昔の脱穀機。
かなり大きなものですが、どうやって使うのか気になる…!
喫茶スペースでは長野県の喫茶店朝ごはんを提供していたという瞳さんが手作りする食事がいただけます。
メインはごはん・味噌汁のついた和食の朝食セットですが、どの時間帯に来ても空腹を満たせるトーストやドリンクなどの単品メニューも。
できるだけ国産のものを使いたいと、調味料選びからこだわっているのだそう。
和食の朝食セットは3種類+季節のセットが用意されています。
『シンプルな朝ごはん』『焼きしゃけ定食な朝ごはん』『ベーコンエッグな朝ごはん』の中からどれにするか迷いますが…
自家製ベーコンの文字を見て『ベーコンエッグな朝ごはん』にしてみました!
圧力釜で炊くごはんは程よい硬さで、噛み締めるごとに甘みが。
香川にちなんでイリコと昆布で出汁をとった味噌汁は一口飲んでホッ。
塩と数種のハーブで仕込んで燻製する自家製ベーコンは旨味がじゅわ〜!
味噌汁とベーコンだけでごはんがどんどん進みます〜!!
ちょっと足らないなと思ったらオプションで「生卵」「冷奴」「目玉焼き」「ご飯おかわり」もできますよ♪
単品のトーストは国産100%の小麦、添加物なしの山形食パンを使用。
定番の『バタートースト』をはじめ、はちみつ・チーズ・シナモンを使ったアレンジメニューがあります。
おすすめは坂出市の小西養蜂場の非加熱ハチミツを使った『はちみつチーズトースト』。
フライパンにとろけるチーズを溶かし、その上からトーストを落として作るためじゅわっと染み出る美味しさなのだとか。
食事のときにドリンクを一緒にオーダーすると200円引きになる嬉しい割引も。
のんびりとごはんの時間を楽しみましょう。
今は朝ごはんメニューがメインですがランチ需要もあるため、今後はお昼ごはんも作ってみたいと瞳さん。
また、お茶しにきてくれる方のために焼き菓子も用意される予定だそう。
これはちょこちょこ通わなければ!
古道具スペースは『暮らし』のよさを再発見できる場所
食事の後は奥の古道具スペースへ!
昭和レトロな雑貨が好きという柊希さんが、空き家解体や断捨離後の引き取りの際に回収したモノたちがジャンルごとに並べられています。
(「暮らし商店ごんべや」山畠柊希さん)
「カフェ目的で来た人がふらっと入って『これいいやん』って買ってくれるのが嬉しいですね。
カフェついでに古道具を好きになってくれたらいいなと思います。」
まずはアンティークブース。
細工の美しい銀のカトラリーやお皿・グラス・トランクなどが並び、ここに立つと過去に一気にタイムトラベルした気分に。
柊希さんのお気に入りはこの大きな鏡。
かなりの大きさで迫力あり!!
欲しいけど、この鏡が置ける部屋がまず欲しい!
ちょっと変わった銀色のボックス、実はこれ昔の冷蔵庫なのだとか!
上の扉を開けて氷を入れて、下に入れた食材を冷やす、電源なしで使えるエコなもの。
なるほど〜と納得しちゃう昔の人の工夫。
次は昭和レトロブース。
ティーカップやヤカン、食器など、「懐かしい〜」と思わず言ってしまう小さな雑貨類もたくさん!
柊希さんのお気に入りは今はなき大容量のジュース瓶。
フォントからもレトロさが溢れています。
現代でも使われているものが多い昔のキッチン道具たち。
いまは便利グッズもたくさんありますが、長く使えるものといえばやっぱりコレ。
どのフォルムも格好良いー!
使っていなかった人でもタバコやマッチのパッケージは眺めているだけで楽しいもの♪
マッチは最近見かけなくなりましたが、デザインがどれも秀逸でコレクションしたくなります。
レトロポップブースに入ると元気が出るビタミンカラーがお出迎え。
軽量素材の食器や小物などが並びます。
懐かしいキャラが描かれたアルミのお弁当箱も!
今はモノトーンが主流の小物たちですが、昔は明るい色合いが多かったんだなあ〜と実感。
かつての手芸屋さんにあったであろう糸入れケースは手芸店の方が声をかけてくれて手に入れたものだそう。
音楽好きの方におすすめレコードブースでは気になったレコードの視聴もできます♪
サザンが多いのは店主さんの好み♪
ゲーム好きの方、ぜひ『カセット』を差し込むゲームを体験してみませんか?
こちらは本のブース。
辞書、昔の文学書、漫画、雑誌、絵本などなど、ジャンルはさまざま。
いろいろと古道具ブースを見て回って一番気になったのは、過去に開催された大阪万博のパンフレット。
かつてのパビリオンの紹介やマップもあって、来年行われる大阪万博のパンフレットと並べて見てみたいものです。
古道具といっても、意外と新しいものが多いのに驚きました。
柊希さん曰く、空き家解体をしていると押し入れの中に新品のものがおいてあることが多々ある、とのこと。
昔の人はものを大事にしてたことがよくわかります。
ひと世代・ふた世代前のひとたちが大切にしていたモノたちを眺めることで、自分の暮らしを振り返る時間ができる「ごんべや」訪問でした。
(「暮らし商店ごんべや」の山畠柊希さん・瞳さん)
「ここにきて、捨てられていくものを見て、昔ながらの生活が薄れていくことを感じてもらいたいです。
喫茶でも和食の漬物・味噌汁など、今の生活の中で省きがちなものを、朝からゆっくり味わってもらえたらとこのメニューになりました。
ここにきて日常の中の『大事』なものを感じてもらえたらと思っています。」
「暮らし商店ごんべや」お店の最新情報や今後の営業日は公式Instagramをチェックしてみてくださいね。
3月は16日(土)・17日(日)に初の古道具大セールを開催!
また3月21日(木)〜24日(日)は柊希さんお得意のナポリタンがメニューに登場しますのでお楽しみに!
古道具と朝ごはんのお店「暮らし商店ごんべや」
場所/香川県さぬき市津田町津田1182
営業時間/7:00〜16:00(2月29日までは7:30〜・和食提供は〜14:00)
定休日/月曜・火曜(2月29日までは水曜も休み)
駐車場/なし
お問い合わせ先/080-3841-6505
公式Instagram https://www.instagram.com/kagawa_gonbeya
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