2024年04月27日

津田を舞台にした映画ロケがスタート!クラウドファンディングも実施中@津田

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4月21日より津田町を舞台とした映画の撮影が始まっています。

さぬき映画祭第7回シナリオコンクール」大賞受賞作品、映画「潮待ち模様」。

津田生まれ・育ちの三好冬馬監督が描くのは、昔の面影や賑わいがなくなりつつある津田港を中心に繰り広げられるヒューマン・ラブストーリー。

4月末まで、映画の制作を支援するクラウドファンディングも実施中!

『応援』の形であなたも映画づくりに参加できますので、ぜひ注目を。

作品ができるまでのきっかけやこれからのロケについて、三好冬馬監督にお聞きしてきました。




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映画「潮待ち模様」の舞台、さぬき市津田町の津田港にやってきました。

脚本・監督を務める三好冬馬さんはこの津田港近くで生まれ育ちました。

(映画「潮待ち模様」脚本・監督 三好冬馬さん)

昔は今みたいに埋め立ててなかったから、もう少し小さい港でした。

 暖かい時期には港にある野崎釣具店でゴカイを買って岩場でメバルを釣ったり、赤灯台によじ登ったり。

 そんな子ども時代を過ごしていました。

 小学校1年の頃に観た映画がきっかけで、いつかエンドロールに監督として名前を載せたいという夢を持ちました。

 でも大人からは『映画監督になるなんて無理に決まってる』って言われてましたね。」

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津田町を出て海外留学した先で映画や演劇を学び、卒業後には東京の制作会社に入った三好さん。

その頃になってやっと『映画監督になりたい』と言えるようになったそう。

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そんな三好さんが地元を舞台にした長編映画を撮りたいと思ったきっかけは、津田港で行われた「津田港わくわくフェス」。

港の活性化を目的に、漁業や地元の漁師さんにスポットを当てたイベントの中で目の当たりにしたのは津田漁港の現状。

(映画「潮待ち模様」脚本・監督 三好冬馬さん)

「久しぶりに訪れた漁港の市場に子どもの頃のような活気は無くなっていて。

 建物は朽ち果て、漁師さんの数も減ってしまった。

 それを聞いてイベントそっちのけで気付けばカメラを回してました。

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(その際に撮影された映像は「港〜メッセージ」という1分間の動画になりました)

「それがきっかけになり、活気のなくなった市場を舞台にした映画を考え始めたんです。

 地元の課題「少子化」「漁師の人手不足」「年配の方の恋愛事情」といったテーマを混ぜ込み、整えていったのが『潮待ち模様』です。」

潮の満ち引きに身を委ねるようなやさしい作品

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『潮待ち模様』ではコロナ禍で仕事を失い、宿なしになってしまった青年が登場します。

行く当てもない彼が流れ着いたのは寂れた漁港。

車中泊していたところを、近くに住む外国人技能実習生に発見されて死体に間違われ…というところから物語がはじまります。

漁師という仕事に興味を持ち、前を向いて進んで行く青年。

青年の師匠である老いた漁師の長い長い片思い。

小さなまちで繰り広げられるヒューマン・ラブストーリーは、まるで三好監督が小さな頃に心惹かれた映画「小さな恋のものがたり」のような暖かさをもっています。

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実は『潮待ち模様』に登場する人物は、実際に津田にいる方たちがモデルに。

三好さんの地元の同級生たちはもちろん、津田町に移住し漁師になった若者やインドネシア人の技能実習生など、本人からヒアリングした津田の日常や課題を台本に盛り込んで脚本を作り上げたのだそう。

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また、タイトルの『潮待ち模様』には、海を眺めながら育った三好さんならではの思いが込められています。

(映画「潮待ち模様」脚本・監督 三好冬馬さん)

「昔、向かい潮の時は船が前に進まないので、港に入って船は潮を待った。そして追い潮になったら出港する。

 必ず満ちたものは引くし、引いたものは満ちてくる。

 それを人生に例えて『潮待ち模様』というタイトルにしました。

 もともと潮の満ち引きは小さい頃から港で釣りをしてきたから感じていたんでしょうね。

 意識してなかったけど脚本を書いてみて、自分はこの町で育って自然とそう言うのが身についたのだなと思いました。」

みんなで作ろう!映画『潮待ち模様』

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この映画にはいろんな人に参加してもらいたい、というのが三好監督の考え。

そのため、映画制作に興味がある一般の方を募り、半年間にわたってワークショップを開催。

映画がどういう風に作られていくかということから学んでもらって制作チームに加わってもらおうという機会を設けました。

ワークショップに参加したのは小学生〜60代の方まで、年齢層もさまざま!

中には『監督、映画に出してください!』と熱意のあるお願いをしてきた小学4年生の女の子も!

(映画「潮待ち模様」脚本・監督 三好冬馬さん)

「僕も小学生の頃に『映画監督なんて無理だ』と大人に笑われた経験があるだけに、彼女に『無理』とは言えませんでした。

 今回は「さぬき映画祭」で上映する60分バージョンの他に、90分のディレクターズカット版を制作しますので、彼女にはそこで描く小学生たちのシーンに出てもらう予定です。」

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役者も揃い、421日の夜中にクランクインした『潮待ち模様』。

 クランクインの様子はこちらhttps://www.youtube.com/watch?v=oKv7cjgv0lw(映画『潮待ち模様』Youtubeチャンネル)

これから6月ごろまで津田港周辺での撮影が続き、エンディングを今年秋開催のイベント「津田港わくわくフェス」で撮影してクランクアップの予定。

公開は来年2月の「さぬき映画祭」を皮切りに、さぬき市内でも上映が予定されています。

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また、現在『一緒に作ろう潮待ち模様』というキャッチコピーを掲げて、映画を支援できるクラウドファンディングも実施中!

映画を作るだけじゃなくて地元を盛り上げたいという三好さんの思いから、津田ならではの返礼品がたくさん用意されていますよ〜。

ぜひサイトを覗いてみてくださいね。

クラウドファンディングは4月30日までですのでお急ぎください!

映画『潮待ち模様』クラウドファンディングはこちら

https://motion-gallery.net/projects/shiomachi-moyou



映画「潮待ち模様」

公式サイト https://shiomachi-moyou.com

公式Youtube https://www.youtube.com/channel/UClv3sgZziLnAeo_EslKdHfg

『一緒に作ろう!潮待ち模様」クラウドファンディング実施中!(〜430日)

https://motion-gallery.net/projects/shiomachi-moyou

posted by sanuki-asobinin at 19:05| 香川 ☁| Comment(0) | レジャー・アート・写真 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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