5月11日(土)・12日(日)津田の松原こと「琴林(きんりん)公園」で開催された「KINRINマルシェ」。
海遊び・松原遊び日和の晴天となった初日に行ってきました!!
砂浜で砂や貝がらに触ってアートにチャレンジしたり、木漏れ日降り注ぐ松原の中を散策したり。
瀬戸内海国立公園指定90周年記念にぴったりのレクリエーション体験を存分に楽しめました。
その様子をご紹介します!
青空に恵まれた5月11日(土)「KINRINマルシェ」初日。
会場の津田の松原にやってきました!
海水浴シーズンでも松原は比較的静かな印象ですが、この日は人の声があちこち聞こえてきて賑やか!
かつてはJR讃岐津田駅から人の列が途切れないくらい多くの人が松原に遊びにきていた…という昔の風景が思い浮かびました。
津田の松原といえば海水浴場のイメージを持っている方がほとんどかと思いますが、その範囲はとっても広く、松原の中には「津田小学校」「津田石清水神社」があります。
「津田石清水神社」では毎年この時期に行われる春市が開催されていて、露天商の方々がおいしい匂いを漂わせていました。
神社の本堂からまっすぐ海に向かって伸びる道が津田の松原のメインロードで、今回の「KINRINマルシェ」のメインストリートとなっていました。
入ってすぐの場所には「さぬき市観光協会」のブースが!
ここでイベントのお楽しみの一つ七福神の松スタンプラリーの受付が行われていました!
さっそく紙をもらってレッツゴ〜〜!!!
スタンプラリーしなきゃいけないのに、県内から集まってきたグルメテントに目移り〜〜〜!!
汗ばむ陽気だったので「福繁食品」さんのクラフトビールと「とり義」さんの唐揚げが美味しそうに見えるう〜!
しかしこの日は車だったのでアルコールは諦め、「さぬきワイナリー」さんのぶどうジュースに。
コンコード種で作る濃厚な味わいは氷を浮かべても薄まることのない美味しさ!
これから「さぬきワイナリー」では香川県農業経営高校の生徒たちとコラボした柿やみかん、梅のワインもリリースされるそうですよ♪
地元津田町の水産加工会社「安岐水産」さんのアオリイカの天ぷらやタコ飯などは売り切れ〜!!
海を眺めながらつまみたかった…
(毎週土曜、安岐水産さんのアンテナショップ「ねこ海レストラン」にいけば購入できます♪)
さぬき市に隣り合う町、三木町・東かがわ市の観光協会さんも出店されていました!
東かがわ市観光協会さんは出張和三盆体験を。
三木町さんはまち自慢の大獅子小獅子が集結するイベント「獅子たちの里 三木まんで願」のオリジナルTシャツなどを販売!!
勇壮な獅子が飛び出してきそうな勢い!!
ここで東讃3市町のアイドルも発見!
さぬき市「さっきー」・東かがわ市「てぶくろマン」・三木町「獅子家の舞ちゃん」です〜〜!!
情熱と強さの「赤」に染まる「てぶくろマン」&「舞ちゃん」に囲まれた「さっきー」はまるでアイドル…!!
子どもたちにも囲まれて大人気の3人でした♪
記念撮影のあと、そのまま海へ。
海水浴シーズン以外は人が少ない浜辺にたくさんの人が!嬉しい!!
長〜い砂浜でのんびり過ごしている人がいて嬉しくなりました♪
そんな中賑わっていたのが砂浜での「砂文字ワークショップ」。
さぬき市寒川町出身の美術作家 千田豊実さんと、日本初の女性プロ砂像彫刻家 松木由子さんが津田の松原の砂を使って来場者のみなさんと文字を制作。
前日から準備していたものの満ち潮に流された砂もあり、朝から急ピッチで作られたそうですが…
無事、砂文字「KINRINマルシェ」完成ーーーー!!!
ここで記念撮影される方もたくさん!
今日の記念に、家族の思い出に、小さい頃の海水浴ぶりに訪れた思い出に。
やはり世代によって津田の松原の思い出の形は違うよう。
海の満ち引きによって文字が消え、また砂文字が作られていく様子もこの場所ならではと思いました。
海を眺める松原の木陰で行われていた「錫(スズ)のペーパーウェイトづくり」にもチャレンジしてみました。
2022年より小豆島で制作を行う傍らワークショップを開催しているアーティスト柴田早穂さんによるもので、この場所で拾った貝などを砂に押し付けて型を作り、錫を流し込んで成形します。
少し荒めの砂なので細かい模様は出にくいとのことでしたが、海辺らしい貝がいいなと選択。
ぎゅっと砂に押し込んで、、、
とろっとろに溶けた錫を流し込んでもらいます。
その温度は300℃だとか!
ぴかぴかふるふるの錫はまるでメタルスライムのよう。
表面が鏡のように反射する様子から…
くもりガラスのように変化すれば作品のできあがり。
アツアツのものが1分ほどで固まってしまいびっくり!
錫って面白い素材です!
出来上がった錫のペーパーウエイトは小さな貝の形ですがずっしりと重たい!!
貝が津田に流れつくまでの時間や風景をぎゅっと詰めこんだものにも感じました。
よいお土産ができて感無量です♪
さて、忘れていましたが「七福神の松スタンプラリー」続行!!
4000本の松が並ぶ松原の中でも幹の太さが3mを超える大きな松が目印。
マップを手がかりに太く立派な松を目指して歩いていると次々と目的の松に出会えました。
本当に立派な松の木たち。
樹齢600年を超えるものもあり、その間ここでいろんな風景を眺めてきたんだろうなあとしみじみ。
松原の中には遊具もあったり…
昔の遊びが描かれた椅子や「わたしを3分つかってください」と書かれた掃除道具。
小さな松の木も!!
途中でいろんな発見があり、松原散歩もいいものだなあと思いました。
柔らかい松原の土も心地よく感じ、松の気持ち良い空気にも癒され〜。
途中でこんな石碑「琴林碑(きんりんひ)」も見つけました。
江戸後期の儒学者 皆川淇園が、津田村の安藝栄柱の子 栄尚より「津田の松原」の優れていることを天下に広めてほしいと依頼されたことが書かれています。
文中には、なぜここが「琴林(きんりん)公園」と呼ばれているのかが垣間見える文章が。
『私の村の南方に八幡神社があるのですが、その東に長さ三里も続いた松原があるのです。
前は海に臨んでその松の数は無慮数千株、どれもこれも皆珍しい形をしていて、おまけに白砂緑陰、それこそどんな絵もかなわないほどでございます。
清風がこれに入れば琴を奏でるのにも似ています。
それで琴林という名がついています。』
かつてこの地に住んでいた人々もこの場所の美しさや良さを実感しており、多くの方に知ってもらいたいと動いていた。
時代が変わっても、津田の松原を大切に思う気持ちは続いていくものなのだと実感できました。
松原を歩く時間の心地よさや砂を触った時の気持ちよさ。
海を眺めながら過ごす時間の尊さに改めて気づいた今回の「KINRINマルシェ」。
これを機にもっといろんな人と津田の松原へ遊びに来てみたいなと思いました。
8月にはこの場所で瀬戸内海国立公園指定90周年記念の花火大会も開催されます。
今回イベントに参加できなかったかたも、ぜひ足を運んでみてくださいね。
その際は早めに到着して、のんびり砂浜で波の音を聴きながら夜を待つのがおすすめです。
駐車場/津田小学校・津田公民館・保健センター
アクセス/JR讃岐津田駅より徒歩10分。高松自動車道の津田東ICもしくは津田寒川ICより約2km
お問い合わせ先/087-894-1601(さぬき市観光協会・平日8:30〜17:00)