さぬき市多和の旅館「竹屋敷」さんで、椿によく似た白い花「夏椿」が咲き始めました。
梅雨のモヤモヤとした気持ちを吹き飛ばしてくれるかわいい初夏の花。
強い日差しを受けてもなお輝いています。
美しく整えられた日本庭園にはさまざまな品種のアジサイや萩も咲き始め、子どもたちは水辺の糸蜻蛉やオタマジャクシに夢中!
汗ばむ花散歩のあとは敷地内のお食事処で夏らしいメニューもいかが?
さぬき市多和、四国霊場八十八番札所「大窪寺」のお膝元にある旅館「野田屋 竹屋敷」さんにやってきました。
のどかで静かな山間部にあり、歩き疲れたお遍路さんの心と体を癒す場所としてもおなじみですが、四季折々の花が咲く日本庭園を楽しみに訪れる方も多いスポットです。
6月中旬になり、入り口付近には「夏椿」「姫沙羅(ひめしゃら)」というのぼりが立ち始めました。
そう、これから敷地内の日本庭園で見ごろとなる花たちです。
「竹屋敷」さんには宿泊しない方も利用できるお食事処があり、庭園の花を見に訪れるのもOK。
この時期になると「夏椿がそろそろ咲いた頃かな?」とふらり立ち寄る方も多いそう。
毎日お手入れを欠かさない庭園の中、山手側・池周辺・栗園あたりで約40本の夏椿と5本ほどの姫沙羅が育てられています。
夏椿は今年も例年通り6月中旬ごろから咲き始めた様子。
姫沙羅はいつもより遅く開花し、まもなく終盤となるようです。
6月19日に訪れた際の開花状況をご紹介します♪
まずは山手側。
旅館の玄関から小川を渡った山側に夏椿の木が並んでいますが、この日はまだ花開いているものがありませんでした。
続いて池のある奥の方へと進んでいくと…
その道すがらに姫沙羅を発見!
夏椿よりも早く咲くため花も終盤のはずですが、今年はまだたくさんの花を楽しめました。
夏椿も姫沙羅も「一日花」と言って、朝に花開き、夕方には落花します。
花を楽しむなら午前中に訪れるのがおすすめ。
美しい花の状態で地面に落ちているものを拾えばじっくりと眺めて楽しむこともできます。
一輪まるごと落花してしまうのは椿と同じですね。
夏椿と姫沙羅の違いは花の大きさと木の高さ。
姫沙羅のほうがずいぶん小さく、木は3m以上の高さのものもあります。
木の上の方ではまだたくさんの姫沙羅が咲いていました。

奥へと進んでいくと池のある広場が見えてきます。
ここには目の高さで楽しめる夏椿が数本あります。
午前11:00ごろに訪問しましたが、とってもきれいに咲いていました!
姫沙羅よりもふたまわりほど大きな夏椿。
真珠のようなやさしい白い花びらはとても爽やか。
梅雨の重い空気もかる〜く、涼しく感じます。
夏椿の蕾はぽってりとまあるく、大きな真珠のよう。
毎年「飴のミルキーみたい」と思ってみております。おいしそう…
夏椿の向こう手にある池では蓮の花も開いていました。
夏椿と蓮で爽やかな気分になれる場所です。
紅葉が風に揺れる様子も涼やか。
暑い日の避暑地としてもおすすめですよ。

最後は「竹屋敷」さんの栗園近くに咲く夏椿を見に行きましょう!
ここではちょっと変わった品種の夏椿を見ることができます。
入り口入ってすぐ左手、川沿いを歩いていくと夏椿を楽しめますが、手すりがない場所がありますので注意しながらすすみましょう。
なんとピンクの夏椿!
花びらの一部がピンク色に染まっていてキュート!
花が落ちた後は通常の夏椿だと軸が茶色になりますが、ピンクの夏椿は赤色の軸が残ります。
これらをきれいに人間の手で取り除くことで美しい夏椿の木を保つことができるのだとか。
花びらの形がちょっと違う白い夏椿も発見!
先の方が縮れていて、ハイビスカスの花びらのよう。
同じ夏椿なのにイメージが全然違っているのが面白いところです。
夏椿はこのあと七月上旬くらいまで楽しめます。

夏椿が咲く時期に訪れると、園内でさまざまな品種・色のアジサイにも出会えます♪
手が届く距離でたくさんの種類のアジサイを1つずつ眺められるのは「竹屋敷」さんの特徴。
花びらの形も全然違いますので、ゆっくりと楽しんでみてくださいね。
アジサイはまだ咲き始め。
7月に入ると満開となりますので、見応えがありそう!
標高の高い山でしか見られない「レンゲショウマ」も!
駐車場では萩の花が満開。
萩は夏と冬に咲きますが、夏は緑が美しいので是非みてほしいとのことです。

「竹屋敷」さんの日本庭園、実は小さいお子さんにも大人気なんです!
その理由はこちらの小川。
大小さまざまなオタマジャクシを発見!!
もうすぐカエルになるのでは?という進化の過程がみられるものも。
蓮の葉の上にはカエルや美しい糸トンボも!
水の綺麗な場所に生息するというカジカガエルの声も聞こえてきます。
平地ではなかなか見かけない種類のトンボもたくさん!!
虫好きのお子さんがいる方は、親子で夏休みに訪れてみてはいかがでしょうか?

花散歩で庭園を歩いたあとは敷地内の「お食事処はなみずき」で美味しい休憩を。
名物は打ち込みうどんですが、この時期は冷たいうどん・そば、ソフトクリームやところてんが大人気です。
特におすすめは「特製 天ざるそば(1250円税込)」。
しっかりと水で締めたざるそばに、海老天2本と野菜天がたっぷりのボリューミーなメニュー!
もちろん天ぷらは揚げたてサクサク!
冷たいざるそばをすすれば、汗ばんだ体も一気にクールダウン!
おいしい〜!の声が自然と漏れ出てしまいます。
おやつタイムには自家製のゆずで作る「ゆずソーダ」もおすすめ。
夏になると自家農園のすだちのスライスが入った「すだちソーダ」も登場しますのでお楽しみに♪
静かな多和の空気の中で初夏の花と美味しい休憩時間を楽しみに、「竹屋敷」さんへ足を運んでみてくださいね。
旅館 野田屋 竹屋敷内
お食事処 はなみずき
香川県さぬき市多和竹屋敷123-1 【地図】
営業時間/10:00〜16:00
定休日/なし
駐車場/あり
TEL:0879-56-2288
HP/http://takeyashiki.com/(外部サイトへ移動します)
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