さぬき市で収穫される、ちょっと特別なお茶があることをご存じですか?
それが山間部の桑畑で収穫された「桑茶」!!
6月30日にはJA四国大川女性部 桑加工研究グループのみなさんが大川町で収穫した、桑茶の新茶が発売開始となりました。
緑茶や抹茶よりもやさしくまろやかな味わいの桑茶はリピーターの方も多く、新茶は早々と売り切れることも。
解禁イベントとなった「かあさんの元気市」で今年の桑茶についてお聞きしてみましたよ〜!!
この日は年に2・3回、四国大川地域女性部さん主催で行われている「かあさんの元気市」の開催日。
そんな中発見したのが「桑茶の新茶」!!
四国大川女性部 桑加工研究グループのおかあさんたちが地元の桑の葉で作るお茶です。
毎年この時期の「かあさんの元気市」では桑茶の新茶発売会となるのが恒例で、この日も試飲販売が行われていました。
おかあさんの顔や桑の葉、桑畑に現れるサルのイラストも入ったかわいいパッケージに入って1袋750円。
裏側には大川町で桑茶が作られるようになった経緯がさぬき弁で書かれていてほっこり。
(10年前に取材した際の様子)
さぬき市では前山地区と大川地区の2カ所で桑茶を収穫していますが、大川町は昔から養蚕業のための桑園がたくさんありました。
産業の衰退とともにほったらかしになってしまった桑畑はおサルさんの食材の宝庫。
桑畑の放置が地元の山や畑を荒らされるきっかけになってしまったのです。
その課題を解決するべく桑畑を整備するとともに、桑の葉を収穫し桑茶を作り始めたのが桑茶の歴史のはじまりなのです。
(10年前の南川の桑畑)
収穫を行っている桑畑があるのは大川町南川の山間部。
傾斜のある山の中で暑い時期に収穫する作業はとても大変!
今年も34名のみなさんが休みの時間を利用して、畑を整備し、桑の葉の収穫を6月中旬に行ったそう。
(10年前の桑の葉摘みの様子)
収穫翌日には25名もの人が1日かけて桑の葉だけを摘み取る作業を行い、お茶にするために加工工場へと急ぎ運びました。
わたしも10年前に一度体験した桑の葉摘みですが、摘んでも摘んでも終わらない、本当に大変な作業。
手間をかけて人の手で作られる天然の「桑茶」が今年も出来上がったと聞いて嬉しくなりました。
ちなみに今年の畑の様子をお聞きしてみると、イノシシとサルと鹿が出てきて山もずいぶん変わってきているよう。
特にイノシシは土を掘り起こしてしまうため木が枯れかけ、来年同じように桑茶が取れるかわからない…という危機的な状況。
今年はよりありがたみを感じながらいただかなくては!!!
そんな桑茶のおいしい淹れ方は、お湯を沸かしたお湯を少し冷ましてから茶葉を入れるのがおすすめだそう。
わたしも早速いただきましたが、見た目が緑茶なのに苦味がなく、甘くてまろやか!!
蒸し暑いこの時期は冷やして飲むのもおいしいですよ〜!
ノンカフェインなので小さいお子さんや妊婦さんも安心して飲むことができます。
ちなみにこの日は元気市限定の「桑茶ドーナツ」もありました!
桑の葉を粉末にしたものを練り込んでいるんですが、もちもちした食感と、ふんわり香るお茶の風味が美味しい〜!
かあさん印の桑茶がゲットできるのは「かあさん茶屋」のみ。
今年は数量も少なめなので早めに足を運んでみてくださいね。
桑茶は冷蔵庫に入れておけば2年ほどは品質を保てるとのこと。
大好きな方はストックしてみても。
また、かあさんたちの桑茶は「西森園」さんの「さぬきマルベリーティー」シリーズにも使われています。
こちらはティーバッグスタイルなので淹れやすく、プレーン・玄米・レモンの3種あります。
パッケージもおかあさんたちのキュートなイラストが目印!
「西森園」さんのオンラインストア(nishimorien.stores.jp)や香川県のお土産物売り場で手に取ってみてくださいね。