さぬき市の竹の達人たちの作品展『第21回 竹細工作品展示会』が「21世紀館さんがわ」にて8月11日(日)まで開催中!
あらゆる竹の種類を巧みに使い、籠・動物・虫・建築物・伝統文化のものなどを作り上げています。
会場奥では毎年人気の無料竹細工体験コーナーも!
なかなか触れることがない竹の世界を楽しみに、家族みんなで訪れてみませんか?
今回の竹細工作品展を行なっているのは、さぬき市長尾の特産でもある竹の達人集団「バンジョイ塾」さん。
前身の団体から数えると30年以上の歴史を持ち、山へ竹の切り出しに行くところから竹細工作りを行う本格的な活動を行っています。
週末になると、長尾公民館前の活動拠点にはさぬき市内だけでなく、観音寺や小豆島からも多くの人が集まり、それぞれが好きな竹を使い、好きに作品を制作。
お互いに教え合い、励まし合いながら作品づくりを楽しんでいます。
毎年夏休みに開催している竹細工の作品展は「バンジョイ塾」のみなさんがこの1年の成果をお披露目するイベント。
今年はどんな雰囲気になっているのでしょうか?
さっそく会場の「21世紀館さんがわ」を覗いてみましょう〜♪
まず入ったところでいろんな竹がお出迎え。
粒々の柄が入った竹、煤を被ったような竹、乱切りにしたような節が特徴の竹、そして笹。
竹ってこんなに種類があるの?とびっくり。
これらの竹は全て「バンジョイ塾」で使われている竹細工の材料なのだとか。
その横には昔懐かしの竹のおもちゃも。
竹馬に竹ぽっくり…久しぶりにやりたくなりました!!
また、竹筒を等間隔にトルネード状にカットした花器も。
これは「バンジョイ塾」で行う最初のノコ練習だそうで、等間隔に貼ったテープの合間を綺麗にカットしていかなくては完成しないのだとか。
これで初期段階なので、ベテランの皆さんがどれだけテクニックを持っているかがよくわかります!
そして展示室には約50名、378点もの作品がずらり!
竹と一言で言っても、全くジャンルの作品がたくさんあって面白そう!
まずは「バンジョイ塾」で竹細工を学びたい人たちが通う「竹の学校」の作品から。
毎年1月〜6月の間、月に1度、さぬき市長尾の工房に通いながら技術を学んでこられた9人の生徒さんが作った卒業作品です。
同じものを作っているはずなのに、どことなく作る人の個性が滲み出ているのが面白いところ。
竹炭を使ったり、干支三昧にしたり、スマートフォンをつくってみたり…笑
ちなみに「竹の学校」を卒業したOBメンバーが「バンジョイ塾」の会員となります♪
その周りには会員のみなさんの作品が。
毎年数人の方が力作を披露する建築物系の作品、今年は出雲大社や五重塔、帆船が登場!
出雲大社の長い橋桁ももちろん竹筒で作られていますが、同じ太さの素材を使うため、この本数を揃えるだけでも大変!
素材を吟味するところから作品作りが始まっているのですね〜!
五重塔もこの通り! 階数ごとの窓などを眺めつつ、細かい仕事に感動するばかり。
実物よりも小さいとはいえ、実際に建物を建てていく手順と同様に作りあげます。
細い竹の素材を組み立てていくのは忍耐が必要!
虚無僧たちのパレードはまあるく節を削った髪型がポイント♪
手に留まったホタルや提灯も竹でできています!
香川ならではの獅子舞も!
油単には竹の独特な柄を生かしています。
「竹の学校」時代から習得する昆虫たち。
「バンジョイ塾」の先輩たちが作ると、より躍動感あふれるものに!
特に羽の細かな作り込みに注目!
眺めているだけでほっこりな亀さんも♪
実物そっくりシリーズとして、今回は竹で作った「つくし」もありました!
遠目に眺めると本当につくしが生えているのかと…!
竹を薄く削ってつくるモビールや、
竹を窯に入れて焼き、炭になる直前に取り出すことでできる独特な色合いを生かした作品も。
竹をまっすぐに切り、組み立てていく行燈たち。
実は竹でこのように綺麗な四角に組み立てるのは非常に難しいのだそう。
木は簡単にまっすぐ削り取ることができるけれど、竹はそうはいかない。
難易度の高い素材であることがわかります。
「バンジョイ塾」の女性のみなさんに大好評の籠シリーズもたくさんありました。
色合いの違う竹を組み合わせ、仕上げに炙ることでツヤを出しています。
これはナイスアイデア!と思ったのがこちら!
竹で作ったかわいいキャラクターの体に、ペットボトルの蓋がひっかかるくらいの穴を開けて、首から下げられるホルダーに。
実用的でキュート!
今年もアイデア満載の作品たちに惚れ惚れ。
眺めていると、山に生えている竹からどんな作業を経てにこれらの作品をつくっているのかが気になりますが…
そこでおすすめなのが会場奥の「竹細工体験コーナー」!
毎日9:00〜15:00の間、「バンジョイ塾」のみなさんから無料で竹細工を教えてもらうことができます。
よく見かける割に、自分の手でじっくりと触れるきっかけがない竹。
この機会にたっぷりと楽しんでみてはいかがでしょうか?
また、じっくりと竹細工を探求したい!という気持ちになった方は、来年度の「竹の学校」に入学を検討してみてくださいね。
詳しくはバンジョイ塾までお問い合わせください。(090-1009-4006・戸田さん)
第21回 竹細工作品展示会
2024年8月6日(火)〜11日(日)9:00〜17:00(初日は13:00〜・最終日は15:00まで)
場所/21世紀館さんがわ【地図】
観覧料/無料
お問い合わせ先/0879-43-0780(21世紀館さんがわ)