さぬき市志度にある「平賀源内記念館」では8月末まで「源内もびっくりの品揃え展示会」が開催されています。
明治から昭和にかけて、その時代を生きた人々を夢中にさせたもの、日常に欠かせなかったものが勢揃い。
どの世代の方でも楽しめる企画展となっています。
実はこれらは一個人のコレクション。
展示のために自慢のアイテムをお披露目された池田昌三さんにお話をお聞きしました。
さぬき市志度、四国霊場八十六番札所「志度寺」の門前通りには、志度出身の奇才 平賀源内が生まれたまちとして、源内にちなんだ施設があります。
そのひとつが「平賀源内記念館」。
1階の展示フロアでは彼が日本各地で残してきた功績を展示しており、観光客や夏休みの自由研究のために訪れる方で賑わっています。
同時に8月末まで2階のフロアで夏休みにぴったりの展示が行われていると聞いて行ってきました。
それが「源内もびっくりの品揃え展示会」!!!
タイトルもユニークですが、展示されているものもレトロな家電やお宝が見えて面白そう〜!!
7月の第一日曜日に志度で開催される「竹林茶会」に合わせて、来られた方が楽しめるようにと企画された夏限定の展示会です。
懐かしの家電製品や仕事道具、お札のコレクションにレコード…
展示されているモノはいずれもその時代の人の日常に沿ったものばかり。
実はこれらは全て、志度の池田昌三さんが大切に集めて来られたコレクションで、今回の企画展のために持っているものの一部を提供されたのだとか。
せっかくなので会場にいらした池田さんから解説いただきながら拝見しました!!
まずは地元で酒店を営んでいたという池田家に残っていた「池田酒店」のお宝コーナー。
当時は神戸から買ってきたお酒を、お祖父さんの名前 光家さんにちなんで「光陵」という名で販売していたそう。
一升瓶やそれを洗うためのブラシ、はかり売り用の升など、酒屋さんならではのものが!
こちらの升はお酒ではなくお米用。
地主でもあった池田家ではこれを使ってすり切り分のお米を作り、天秤で量っていたそう。
綺麗に残っている昔のたばこ盆はお祖父さんが愛用されていたもの。
一見普通に見える算盤も今と違って一つ玉が5つのもの。
かなりサイズが大きなものもあり、これは商売用!
中央にあるガラスケースの中には池田さんご自身の明治・大正・昭和の紙幣・貨幣コレクションがズラリ。
江戸時代の寛永通宝もありますよ〜!!
観音寺の砂絵はよく見るけど、実物は初めてかも!!!
昭和時代に発行された同じ額の紙幣がズラリと並んでいますが柄が全然違うのが面白いところ。
その時代を表すイラストが刷られるため、コレクターにとっては毎年集めたくなるものだそう。
紙幣のように見えるこちらは「兌換券(だかんけん)」といって同じ金額のお金を渡すための券ですが…
大正時代の1円・5円となると相当な価値になるのでは?!
珍しいものでは戦時中の清酒引換券もありました。
当時の酒屋さんで販売していた現代のビール券のようなものだそう。
戦時中はお酒の量が足りなくなるため、これを渡しておいて配給時に一定量を売るのだとか。
当時は欲しいものがすぐに手に入らない時代だったことがよくわかります。
またお祖父さんの名前でかけられた徴兵保険の証書も。
戦争中も保険商品があったなんて衝撃的です。
こちらは平成15年に発行された地方自治法60周年記念の日本初カラー貨幣!
47都道府県分の貨幣があり、池田さんも全国のものを集められたそう!
こちらは子どもたちが注目しそうな有名キャラクターの貨幣シリーズ。
こんなものもあるのですねー!!!
封書のように見えるこちらは、香川の地銀としておなじみ「百十四銀行」がまだ「高松百十四銀行」だったころの預金通帳。
昔はこんな形だったなんて…記帳はどんなふうにしてたのでしょうか?手書き??
最後はエンタメコレクション! レコードの数々です♪
朝ドラでおなじみ、笠置シズ子さんのレコードはドラマの中でも映っていたものが展示されていました。
戦前から大正時代のレコードを実際に見るのは初めてだったので感動!
(企画された池田昌三さん)
「竹林茶会の日に展示できるものをと企画してみましたが、夏休み期間中も開催しているので、ぜひ子どもたちや学生さんに見てもらいたいです。
昔の生活がわかるものがたくさんあるので、自由研究の題材にしてもらえたら嬉しいですね。」
池田さんのお話をお聞きすることで、見る人の世代を問わず、お互いの時代の良さや風景を知ることができる企画展だと感じました。
ぜひあなたも夏休み中に足を運んでみてくださいね。
源内もびっくりの品揃え展示会
開催日時/〜8月末日 9:00〜17:00
場所/平賀源内記念館2階
休館日/毎週月曜
駐車場/あり
お問い合わせ先/087-894-1684(平賀源内記念館)