10月13日(日)前山地区で「おへんろ交流サロン25周年記念式典」などの記念イベントが開催されました。
四国遍路の結願を目指すお遍路さんと地域のみなさんの交流拠点として平成11年に開館した「おへんろ交流サロン」。
記念式典では、今日まで5人の館長が繋いできた歴史をふりかえったり、これからの目標を聞くことができ、施設と前山の明るい未来を感じることができました。
お向かいの道の駅ながお周辺ではタイムセールやお肉の特売、マルシェも開催!
その様子をご紹介します♪
さぬき市南部山間部への入り口、前山地区。
前山ダムが見える場所に建つ「おへんろ交流サロン」は平成11年11月に完成。
今日までの25年の歴史を記念し、10月13日(日)に25周年記念式典が開催されました。
この日は涼しい風が吹く、なんとも心地の良い秋晴れに。
「おへんろ交流サロン」には9月ごろから歩き遍路をはじめたであろうお遍路さんが、朝から続々と到着。
汗ばむ体を休めながら、最後の「大窪寺」への道のりなどを尋ねていました。
そんな中、お隣の長尾公民館前山分館にて25周年記念式典がスタート。
前山地区いきいき事業協議会の寒川巧会長より、この日を迎えられたこと、また多くの方がお祝いに駆けつけてくださったことへの喜びの気持ちが溢れる挨拶にはじまり、多くの来賓の方々がお祝いの言葉を述べられていました。
中には、四国遍路文化の世界遺産登録へ向けた活動の中で「おへんろ交流サロン」が大きな拠点となるのでは、というメッセージも。
「おへんろ交流サロン」歴代の館長さんからの挨拶では、それぞれに思い出に残っているエピソードをお話されていました。
特に初代館長の木村照一さんは、14年間のの中で多くの収蔵資料を集められ、サロンの礎を築いた方。
続く4名の館長さんもサロンならではのお遍路さんとの交流の様子や思い出深いエピソードをご紹介されていました。
(写真:おへんろ交流サロンから大窪寺へと向かう女体山ルート)
大窪寺までの女体山越えのルートを実際に歩いてみないと案内できないからと実際に歩いてみたり…
お遍路さんから預かった落とし物のカメラが別のお遍路さんとのつながりになったり…
日本語を一切喋れない外国人お遍路さんとの会話の難しさ…
すべてがお遍路のリアル。
わたしたちが過ごしている日常とは違った日常がここにはあるのだと感じました。
そして前山ダムがきれいに見渡せる駐車場にて記念植樹が行われました。
秋の前山を代表するモミジの木に土かけを。
このモミジとともに、「おへんろ交流サロン」が長く愛される場所になりますようにと願いを込めて。
10年後、20年後の姿を見るのが楽しみになりました。
最後は高瀬町威徳院の坂田知應ご住職より、「弘法大師空海」という演題での記念公演が行われました。
前総本山善通寺教学部長であられた坂田ご住職。
空海の生い立ちや真言密教の教え、弘法大師の信仰について、わかりやすくお話しされていました。
印象的だったのは、真言密教の重要な経典のひとつ「大日経」の「如実知自心」という言葉。
『悟りとは自分の心を知ること』という意味で、つまり自分の長所を知ること。
ついつい短所ばかり見つけてしまう日々の自分を反省してしまう一言でした。
25周年記念の式典を終えて、現館長の片桐孝浩さんは…
(おへんろ交流サロン5代目館長 片桐孝浩さん)
「改めて25年経ったんだなあと。
長く歴代館長が紡いできた歴史を、わたしも次に繋いでいかなければと思いました。」
片桐館長は、施設から大窪寺までのへんろ道の整備・清掃を行うほか、「おへんろ交流サロン」で企画展を行ったり、へんろ道の史跡や前山周辺の見どころをまとめたマップを作成するなど、お遍路文化と地域の活性化を考えながら、日々新しいものにチャレンジされています。
おへんろについて知りたくなったら、まずは「おへんろ交流サロン」へ。
片桐館長や学芸員のみなさんとお話ししてみてくださいね♪
「道の駅ながお」周辺の記念イベントではお得がいっぱい!
この日は「おへんろ交流サロン」開館25周年を記念して、周辺でもさまざまなイベントが同時開催されました。
まず、「おへんろ交流サロン」内では『上がり3か寺展』が!
さぬき市にある四国遍路の上がり3か寺「志度寺」「長尾寺」「大窪寺」のなかなか見ることができない貴重な資料を展示しています。
10月20日まで展示中ですので、ぜひ覗いてみてくださいね。
サロン前では疲れた体と心を癒す「足裏マッサージ」も。
心地よい秋風に吹かれつつ、リラックスしてマッサージを受けている方が多かったです♪
「道の駅ながお」ではタイムセールで玉ねぎがお得になると聞いて行ってみました!
到着するとちょうど2回目のタイムセールの時間!
玉ねぎ3個が100円となーー!!
もちろんゲット〜〜♪
お隣のオリーブ豚専門レストラン「ほしごえの里」では、専門店ならではのオリーブ豚カット販売を行なっていました。
豚バラ、ロース、ヒレ、好きな量、作りたい料理に合わせて切ってくれるのでワクワクする量り売り♪
こーんな大きな塊のまま、オリーブ豚が毎回届いているのだそう!
だからこそできるサービスです♪
(写真:試食のオリーブ豚トンカツは肉厚ジューシーで最高でした!)
トンカツにして食べたい方にはその場で衣をつけてくれたり、揚げるところまでしてくれたりと、嬉しいサービスも!
日中暑くなってきたので、お肉を買ったあとは密かに人気の「ジャージー牛ソフトクリーム」を購入!
口当たりはさっぱりなのに、あとからくる濃厚なジャージー牛のコクが最高!
「前山お結びカフェ」の周辺ではキッチンカーやこだわりの店舗さんが集まる「前山マルシェ」も行われていました。
おむすびはもちろん、前山の竹炭雑貨や焼き菓子、己書の体験、おむすびの具材にもなっている「かなたまキッチン」さんの卵やだし巻き卵も。
「かなたまキッチン」さんのたまごつかみどりにチャレンジしてみました!
参加費100円でつかんだボールの数たまごをもらえるというゲーム!これは燃える〜!!!
…頑張ってみましたが、結果は5個!
平均的な数だそうです〜。泣
多い人は8個もつかめたそうで、コツを教えてほしい〜!!
道の駅周辺では焼き芋やソフトクリームを食べながら、のんびりと秋の休日を過ごす家族連れのかたも見られました。
少子高齢化が進み、恒例だった「さくらまつり」「もみじまつり」が開催できなくなってしまったこともあり、こんなふうに前山の時間をたくさんの人が楽しんでいる風景は久しぶりでした。
「おへんろ交流サロン」とともに、前山のいいとこ発信拠点として、これからも多くの方が足を運んでくれる場所になればと感じる秋の1日でした。
これから前山は前山ダム周辺のイチョウやモミジの紅葉が見ごろになります。
11月になると大窪寺の紅葉も見ごろになりますが、前山地区を通過するルートで向かうとダブルで楽しめます♪
秋の前山ドライブにおでかけしてみてくださいね。
- おへんろ交流サロン開館25周年!この週末は記念イベントへ@前山
- めくって発見!お遍路の面白い歴史を見つけに「納経帳」展へ @前山
- 弘法大師生誕の謎に迫る?!「空海セミナー」レポート!@前山
- 「お接待」の過去・今・未来について考える。「空海セミナー」レポート@前山
- 多和の生活習慣・遍路の歴史を知るヒントに。「真部家古文書展」@前山
- 「札ばさみ」展でお遍路スタイルの変遷を見てみよう&自由研究サポート開催中@前山
- QRコードでより深く楽しむ「全国の弘法大師伝説」とは?@前山
- 「前山地区散策マップ」で前山の文化と自然を楽しもう!@前山
- 国指定史跡となる「大窪寺道」を歩いてみる@多和
- 大窪寺へ向かう旧へんろ道が国指定史跡に!!@多和
- 遍路大使任命証と同行二人バッジをもらおう
- さぬき市へんろ88ウォークレポ