2024年度より新たに立ち上げられた香川県の県産レモン新ブランド「さぬき讃レモン」。
現在県内の14団体・個人の登録生産者が栽培を行っています。
さぬき市で唯一「さぬき讃レモン」を育てる「長谷ぶどう園みろく園地」を訪問してきました。
個人・企業がオーナーとなり出来上がった観光農園で実るブランドレモンたち。
今年度初めてレモンを収穫できるようになった農園の様子をご紹介します。
「さぬき讃レモン」は香川県が認定登録した生産者たちが品質や栽培方法にこだわり大切に育てた県産レモン。
香川県産のレモンの認知度を高め、消費を促すのを目的に、2024年度からブランド化がスタートしました。
かわいいレモン色のロゴマークを使用し、幅広くPRを行っています。
登録基準を満たした14の団体・個人の生産者が生産を進めていますが、その中にはさぬき市の「長谷ぶどう園みろく園地」さんも。
「長谷ぶどう園みろく園地」は2021年3月、耕作放棄地だったみろく自然公園西側の土地を活用して誕生。
さぬき市志度の「長谷ぶどう園」さんが障がい者福祉サービス事業所「ゆめぽけっと」さんと共に、多くの方が農業に親しめる観光農園を目指してスタート。
開園時には100名以上の企業・個人のオーナーさんたちがレモンの木を植樹されました。
植えた時はこのくらいの大きさだったレモンの木も、、、
今ではこんなに大きくなりました!
レモンもたくさん実っています!
100本ほどあるレモンの木。
香川県の推しブランドである「璃の香」や「ユーレカ」など4種ほどの品種があるそう。
じっくり眺めてみるとつるんとしたものやぽっこりした形のものなど、表情の違いがあって面白いものです。
(長谷ぶどう園みろく園地 長谷真里さん)
「ここのレモンは今年度初めて収穫できるようになりました。
オーナーさんにもプレゼントできるほどになりましたので、今年11月にはオーナーさん向けの収穫祭も予定しています。
思ったより実ったので、今は出荷できるものから出荷を行っています。」
生で食べる以外にもラーメンや唐揚げ、スイーツ、ドリンクにもよく使うレモン。
実際にここから出荷される先には東京都のカフェ、滋賀県の休暇村、県内の居酒屋・うどん店・ラーメン店・ジェラート店があるそう。
お店の方がレモンを出す時に『これは香川県のさぬき讃レモンなんです』と言えるようになったら、お客さんからも『このお店は香川を愛してるお店なんだ』と感じてもらえる、と長谷さん。
だからこそ、登録生産者になりたかったと思いを話してくださいました。
収穫を行うのは週2回の園地整備やレモンのお手入れを行う「ゆめぽけっと」のみなさん。
この日も「さぬき讃レモン」の注文が入ったとのことで寒い中作業を行っていました。
ひとつずつ収穫され、大切に磨かれて出荷されていくレモンたち。
どれも美味しそう!
そんな中で、新しい農業のかたちを教えてもらえたと長谷さん。
(長谷ぶどう園みろく園地 長谷真里さん)
「農業って最初から最後まで1人でできないとダメというイメージがあるかもしれない。
でもゆめぽけっとのみなさんはできることをできるひとが行うので、分業で仕事をします。
教える方も作業を分けて教えますが、その中で『全部できなくてもいいんだ』と気付かされたんです。
ゆめぽけっとさんから学ぶことは多いですし、彼らがいるからみろく園地をはじめようと思いました。
お手伝いをしてもらってこちらからは賃金を支払う、お互いwin-winな農福連携。
今後の農業にも活かしていける取り組みだと思っています。」
農業を介して地域の人や障がい者のみなさんを繋げる。
その拠点にもなっている長谷ぶどう園みろく園地。
近年では香川大学の地域活性化プロジェクト「KAGAWA Maker」とも連携し、イベントを開催しています。
3月20日(木・春分の日)には学生たちも参加する恒例の周年祭「ソラシドレモンマルシェ」が行われますので気軽に足を運んでみてくださいね。
「さぬき讃レモン」を間近で見学できる貴重な機会ですよ♪