春会期開幕まであと44日となった「瀬戸内国際芸術祭2025」。
今年の夏に初めて会場となるさぬき市でも市内の各団体が参加する実行委員会のワークショップで様々な案件が検討されています。
先日、志度・津田エリアの作品が発表されたこともあり、具体的なおもてなし案やプレイベントについての詳細をみなさんで相談する時間も。
さぬき市の瀬戸芸に向けた動きをいち早く知りたいあなたへ。
瀬戸内国際芸術祭2025のさぬき市の動きについて最新情報をご紹介します!
さぬき市会場での参加アーティスト・作品が発表されました!
今年8月1日〜31日まで、さぬき市の志度・津田エリアが会場のひとつとなる「瀬戸内国際芸術祭2025」。
先日公式サイトでも今回展示される254の作品と216組の参加アーティスト、7つのプロジェクト、20のイベントが発表されました。
志度エリアはJR志度駅・琴電志度駅から歩いて行ける「平賀源内記念館・旧邸」「志度寺」を拠点とする志度寺の門前通りに4つの屋内・屋外作品が設置されます。
▪️志度/ニール・メンドーザ(イギリス/アメリカ)「注がれる魂」
▪️志度 平賀源内記念館/やんツー(日本)「(未定)」
▪️志度 平賀源内旧邸/筧康明(日本)「Echoes as Air Flows」
▪️志度/リーロイ・ニュー(フィリピン)「メブヤンのバランガイ(メブヤンの船または聖域)」
津田エリアは津田の松原に屋外作品が1つと、アジアの文化芸術を楽しめるワークショップが決定。
▪️津田 津田の松原/ケイトリン・RC・ブラウン&ウェイン・ギャレット(カナダ)「時間との対話」
▪️津田/雲門舞集(台湾)「ワークショップ雲門舞集と踊ってみよう!」
詳細は公式サイトのほか、今後発売される公式のガイドブックでチェックを!
さぬき市での瀬戸芸関連イベントの詳細が決定!
市内でも夏会期に先駆けて、瀬戸芸の開幕を盛り上げるPRイベントやプレイベントが企画されています。
2月2日(日)さぬき市役所にて開催された「冬のうまいもんまつり」では、瀬戸芸PRブースが登場。
志度まちぶら探検隊が制作した志度エリアの懐かしい写真を集めた動画「志度なつかし写真館」の上映や津田エリアの写真展示。
また、志度生まれの平賀源内にちなんだワークショップが志度まちぶら探検隊により開催され、11名の方が楽しまれたようです。
■開幕前のプレイベントが3月30日(日)に津田で開催されます
(写真はイメージです)
2025年3月30日(日)津田の松原・津田公民館等で「瀬戸内国際芸術祭2025」のさぬき市プレイベントが決定。
8月1日からの夏会期で作品が公開となる志度・津田エリアの作品テーマや、さぬき市オリジナルデザインTシャツなどが発表。
新しく制作された市のプロモーション動画のお披露目、サケマス漁業で栄えた津田の海の復興をイメージしたミニ大漁旗つくりワークショップ等が開催予定です。
また、食のおもてなしとして「さぬき市食生活改善推進協議会」や「さぬき市婦人団体連絡協議会」のおかあさんたちが地元産の食材を使用したお団子やおにぎり定食を販売。
お団子には地元産の桑の粉を。
おにぎり定食にはしらすや地域の野菜を使用し、志度の平賀源内旧邸で振舞われている「源内健康茶」を添えて限定数で用意するとのこと。
手作りの箸袋には手書きで「ようこそさぬき市」と書かれていて、初めてさぬき市に訪れる方にも心がホッと温まるようなおもてなし。
開幕前からさぬき市に来たことを喜んでもらえそうです。
さぬき市の実行委員会では会期に向けてのおもてなしや認知度を上げるための工夫を話し合っています
昨年の夏、市内の20を超える団体で発足した瀬戸内国際芸術祭さぬき市実行委員会。
1〜2ヶ月ごとに代表者が集まり、ワークショップ形式で様々な課題をどう解決するか話し合いが続いています。
講師のかとうけいこさんもおっしゃっていましたが、毎回出席率がとっても良いのがさぬき市の特徴!
夜に2時間ほど行われる会議にも年齢問わず、どの団体の方も必ず参加されています。
第5回、6回のワークショップでは各団体がどんな取り組みをできるのかを発表。
・グッズやお土産物の販売と同時に、作品周辺のまちあるきガイド・東讃地域全体の観光案内
・案内所での食事やお団子の販売や休憩所を設けてお接待をする。
・人が集まる場所へのお花・竹細工の展示
・地域のことがわかる写真展示など
・夏会期中に地域の踊りを再現
・外国人観光客への対応、地元の方が外国の方に対応できるようなサポート
・学生へ案内係などのボランティア参加を促す
また、第6回の実行委員会では、「地元が芸術祭に参加することを知らない」「知っているけどいつやるのか知らない」というさぬき市民のみなさんに、どんな方法でPRすれば知ってもらえるか?という課題をグループディスカッションで話し合いました。
ちなみにさぬき市内に配布・公式サイトに掲載されている市の広報誌では、現在「瀬戸内国際芸術祭2025」に関するコーナーを設けて最新情報を発信。
また、市のホームページに瀬戸内国際芸術祭特設ページを開設して、さまざまな情報を届けています。
が、どうやら目に留まっていない様子。
それに対してはどんな方法がベストなのか…以下のような意見が飛び出しました。
・「広報さぬき」の表紙を瀬戸芸にしたり、完成した「島マップ」を広報に挟み込む
・自治会で呼びかけたり、まちの掲示板を活用したり、のぼりをまちの中に立てる。
・市民からSNSで発信してもらうほか、媒体を利用する
・未来を担う子どもたちに知ってもらうために、瀬戸芸オリジナル缶バッジつくりを幼稚園・小学生ターゲットに行ってみる
などなど、SNSが情報収集の主流になっている中でも地域の人には日常に馴染みのあるシェア方法がベストと考えられており、興味深かったです。
(さぬき市実行委員会ワークショップ講師&ファシリテーター かとうけいこさん)
「地元の人に地元の瀬戸内国際芸術祭に来てもらうために、まずは口コミが大事。
津田・志度お互いの作品を実際に見て周囲のみなさんに伝えてほしいです。
『すぐ近くだから行ってみようよ』と。
地域の人が地元の芸術祭に来てくれることを喜んでいきましょう。」
瀬戸内国際芸術祭さぬき市実行委員会の今後の活動
公式に販売されるガイドブックとは別に、地域ごとに制作するA5サイズのガイドマップである通称「島マップ」の制作に取り組みます。
作品を見に来られた方に志度・津田エリアのみならず、さぬき市全体のおすすめスポットを知ってもらい、よりさぬき市を楽しんでもらえるように内容を固めていく予定。
そして夏の会期に向けて一般の方もアーティストと一緒に作品作りのお手伝いができる機会が出てきそうです。
続報を楽しみにお待ちください!
瀬戸内国際芸術祭さぬき市実行委員会
お問い合わせ先/087-894-1233(さぬき市観光推進室)
特設ページ https://www.city.sanuki.kagawa.jp/sightseeing/setouchitriennale
瀬戸内国際芸術祭2025
会期/春会期 2025年4月18日〜5月25日・夏会期 2025年8月1日〜8月31日・夏会期 2025年10月3日〜11月9日
※さぬき市での開催は夏会期のみ
公式サイト https://setouchi-artfest.jp/
【関連記事】