2025年06月02日

さぬき市で瀬戸内国際芸術祭夏会期の準備がはじまりました!@津田

IMG_3858.jpg

4月18日から始まった「瀬戸内国際芸術祭2025」。先週末に春会期が終了しましたが…

夏会期(8月1日〜31日)に向けて初めての開催地となるさぬき市・東かがわ市でも着々と準備が進んでいます。

5月20日(火)にはさぬき市津田の松原で展示される作品の準備が「洗心亭」で行われました。

気になる津田エリアの作品。現在わかっている作品の詳細や制作準備の様子をご紹介します。



IMG_3876.jpg

「瀬戸内国際芸術祭2025」で初めて開催地となるさぬき市の志度・津田エリア。

津田エリアには海水浴場としてもおなじみの津田の松原の中で、カナダの2人組アーティストケイトリン・RC・ブラウン&ウェイン・ギャレットによる屋外作品「時間との対話」が展示。

また8月24日(日)に台湾のコンテンポラリー・ダンス・カンパニー「雲門舞集」によるダンスワークショップが開催されることが決まっています。

IMG_3878.jpg

5月20日(火)、訪れたのは広い津田の松原の中にぽつんと佇む建物「洗心亭」。

かつて日本料理店だった建物は、その一角で曜日限定の食事処がオープン。和室はイベントなどで活用されています。

IMG_3851.jpg

この日は瀬戸内国際芸術祭ボランティアサポーター「こえび隊」や地元の方など10名ほどの方が参加し、広い和室の畳の上に華奢なチェーンをいくつも伸ばして並べていました。

これが夏会期で展示されるケイトリン・RC・ブラウン&ウェイン・ギャレットの作品「時間との対話」の素材のひとつ。

IMG_3879.jpg

IMG_3880.jpg

だいたいの展示場所も教えていただきました。

「洗心亭」の近く、松原の中でも年老いた松を作品の中心に置いて設置していくとのこと。

松の中を歩いてたどり着いた先に出会い、その中でさらに回遊しながら楽しめるものになるようです。

IMG_3852.jpg

作品の素材はチェーンとメガネレンズ。

これらは以前、別の場所で展示していた作品の素材で、綺麗に整えてメンテナンスしたのち新しい作品を作りあげていきます。

そのため、この日の作業は主にチェーンの整理とメガネレンズの水洗い。

IMG_3872.jpg

IMG_3869.jpg

チェーンはかなり細く、凧糸みたいにぐるぐると巻いたものを一度解いて和室に広げます。

長さ別に管理するまでがこの日のお仕事。

IMG_3873.jpg

一体何本・何mのものがあるのか…

朝から作業を行っているものの、3分の2の数がまだ残っていました。

長いものでは7mあり、それを絡まないように巻き取っていくのもなかなか大変そう。

IMG_3854.jpg

メガネレンズはかなり分厚い!

これは我々が普段使っているメガネのレンズを磨く前の状態だそうで、厚みが1cm弱、直径が10cm弱ほどです。

これが15000枚もあると聞いて気が遠くなりました…!

チェーンとレンズでカーテンを作り、松の枝から垂らして作品が完成予定。

夜にはライトアップも予定しているので、昼でも夜でも楽しめる作品になるとのこと。

いろんな表情が見られそうで楽しみです。


この日お手伝いに来られていた方にもお話をお聞きしてみました!

瀬戸内国際芸術祭ボランティアサポーター「こえび隊」の中でもベテランのこえびさんや、中国・香港から日本に観光に来ている合間に参加している方もいらっしゃいましたよ。

IMG_3864.jpg

(香港からこえび隊の活動に参加している方)

「瀬戸内国際芸術祭に訪れるのは4回目。瀬戸内の芸術祭が大好きです。10年前はアートで地域づくりをしていく例は世界でもほかになかったから注目していました。今日はすごく良い景色を眺めながらみんなで一緒に作業できるのが嬉しいです。世界中の方も地元の人も、必ず夏会期ここで作品を観てください!」

IMG_3862.jpg

(香川県地域おこし協力隊 津田の松原活性化隊員 迫田夏幸さん)

「ずっとチェーン巻く作業は地道だけど(笑)夏会期の間これが松原に飾られると思うと、過程の一部に携われて嬉しいと思います。完成して8月に作品を観た時に感動が倍になると思いました。いろんな国の方が入って作り上げていくというのを実際に目の当たりにしながら、瀬戸芸の人を惹きつけるパワーを改めて感じています。」

IMG_3847.jpg

自分も瀬戸内国際芸術祭は初回から作品鑑賞に行っていますが制作のお手伝いを見るのは初めて。

国外の方が観光の合間に香川県まで来てくださって、作品作りを一緒に楽しんでくださり、また地元の景色を褒めてくださったのがとても嬉しく「そうでしょう〜!」とついつい言いたくなってしまうのでした。


今後もさぬき市での瀬戸内国際芸術祭作品制作は8月1日の夏会期スタートにむけて続いていきます。

お手伝いをしてみたい!という方は「瀬戸内国際芸術祭サポーターこえび隊」のHPで情報が随時アップされますのでぜひチェックを。

1日のみのお手伝いも可能ですし、会期中はさぬき市内の作品受付のお手伝いも募集が始まります。

瀬戸内国際芸術祭は初めて!という方も積極的に参加して、楽しんでみてはいかがでしょうか?



瀬戸内国際芸術祭2025

会期/春会期 2025年4月18日〜5月25日・夏会期 2025年8月1日〜8月31日・秋会期 2025年10月3日〜11月9日

※さぬき市での開催は夏会期のみ

公式サイト https://setouchi-artfest.jp/

瀬戸内国際芸術祭サポーターこえび隊

公式サイト https://www.koebi.jp/

【関連記事】

posted by sanuki-asobinin at 08:00| 香川 ☁| Comment(0) | 瀬戸内国際芸術祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。