8月12日(火)、瀬戸内を本とともに航行する「こども図書館船 ほんのもり号」がさぬき市志度にやってきました。
「東讃と小豆島がつながるクルーズ」と題して行われ、志度港と小豆島池田港の両港で乗船した方が互いの地域を楽しむ時間も設けられていました。
志度に到着されたみなさんは会期中の瀬戸内国際芸術祭2025 志度エリアの散策を楽しまれていたようですよ。
その間に志度港では一般向けの内覧も行われ、多くの方が「ほんのもり号」で過ごす時間を楽しみました。
図書館としても瀬戸内クルーズ船としても楽しめる「ほんのもり号」をご紹介します!
「こども図書館船 ほんのもり号」は今年4月24日に就航されたばかりの新しいクルーズ船。
世界的な建築家である安藤忠雄さんから「本によって子どもたちの好奇心が広がり、さらに小さい頃から瀬戸内海で思い出を作ってもらい、それが大人になって郷土愛になれば。」と寄贈されました。
安藤さんはもともと大阪や神戸で「こどものための本の施設(こども本の森)」を寄贈されており、本をからめた子ども向けの取り組みを行っていて、今回の提案もこの取り組みの一環となっています。
現在、各港やイベントに係留して一般の方むけの見学会を開催したり、離島の子どもたちを乗せてのクルーズや学校行事でも使用。
その中のひとつのイベントとして8月12日(火)に「ほんのもり号」がさぬき市にやってきました。
今回のイベントは「東讃と小豆島がつながるクルーズ」と題して、さぬき市の志度港と小豆島池田港の間を「ほんのもり号」で繋ぐ船の旅。
志度港から乗った人は小豆島へ、小豆島から乗った人はさぬき市志度へ到着し、それぞれのフリータイムを過ごして「ほんのもり号」で帰ってくるという観光&クルーズツアーです。
10:30、小豆島池田港発の「ほんのもり号」が志度港に到着しました!
ライフジャケットを脱いで志度の地に上陸されたみなさんにクルーズの感想をお聞きしてみると…
「子ども向けって聞いていたけど大人でも楽しめました!スピードが結構出るのでそれも面白かったです。」
「航行中は中でゆっくり本を読むよりデッキで風景を見て楽しみました。」
「フェリーよりも目線が低いので、すぐそばに海がありました!」
「読みたい本がたくさんあったので大人向けにも開放して欲しいです。」
「海から志度寺の五重塔がとても綺麗に見えましたよ〜!」
などなど、ゆっくり本を読むよりもクルーズを楽しんだという方が多かったようです。
中には、昔7月16日になると小豆島から志度寺で開かれている市まで農機具を買いに船で来ていた、という昔話を聞いたという方もいらっしゃいました。
現在は「十六度市」と呼ばれる志度寺での市は行われていませんが、当時は小豆島から船で直接志度寺にお参りに来られる方のために本堂の裏側にある観音様の絵が見えるように扉を開いていたという話を聞いたことがあります。
さて、帰りの船までは3時間半。
みなさんにどのように過ごすかお聞きしてみると「瀬戸内国際芸術祭の志度エリアを回ってみます!」という方が結構いらっしゃいました。
中には1度訪れたけど2回目の鑑賞を楽しみます!という方も。
地図的には海を隔てて真向かいの小豆島とさぬき市ですが通常ルートだと高松港経由。
どうしても遠回りになるため、今回の旅は距離的にもかなりショートカット!
船の景色を楽しみながらダイレクトに瀬戸芸エリアに到着できるのはかなりいい!と思いました。
この日は乗船された皆さんを乗せて小豆島に戻るまでの間、一般の方に向けて内覧会が行われました。
それに合わせて中を見せていただきましたのでご紹介しましょう!!
「こども図書館船 ほんのもり号」は約70フィート(20m)、定員12名の小型船舶。
中にはこの船のために選書された本が約2000冊並び、図書館として楽しめるのはもちろん、瀬戸内海を航行することで豊かな海を全身で感じることができるクルーズ船の役割も持っています。
乗り込んだところで早速スタイリッシュな円形の木製ベンチを発見!
ぐるり360°、座って海を眺めながら船旅を楽しめる場所です。
船内には靴を脱いで入ります。すると早速本棚が!
中の本は香川県内の図書館司書さんが選んだもので、5つのテーマに沿って並んでいます。
入り口にあるのは「せとうちといのち」。
動物やいきものについての本、命や多様性について考える本が並んでいます。
大人の自分も読んでみたいと思える本がここだけでもたくさん見つかりました。
お手洗いもあるので長時間クルーズのときも安心です🎵
さらに階段を下れば絨毯敷きの図書館のような空間。
窓に沿って座席が。座席の下や壁際、中央に本棚が設置されています。
中央のカウンターにはおおきな1個の青リンゴがありました。
これは建築家の安藤忠雄さんが、サミュエル・ウルマンの「青春」という詩から得たモチーフ。
「目指すは甘く実った赤りんごではない、未熟で酸っぱくとも明日への希望に満ち溢れた青リンゴの精神です。」という安藤さんの言葉が図書館船に展示されていて、大人の自分にも深く刺さりました。
こちらのスペースには4つのテーマに沿って本が分けられて並んでいます。
「せとうちとせかい」「せとうちとかこ・みらい」「せとうちとゆうき」「せとうちとあそび」。
海遊びのヒントになる本やファンタジックなお話もたくさん。何を読もうかと選ぶのも大変です。
窓際の席は進行方向に向かっての横向きベンチシート。気軽に座れます。
海面が近い!! 動いていると波飛沫も間近で見られて迫力満点!のはず!
反対側は図書館のカウンターのような設え。木でできた内装がとてもあたたかいです。
中から一度出て階段を登れば、2階のデッキに行くこともできます!
アウトドアチェアと人工芝が待っています🎵
上からの眺めも最高! 目線がフェリーほど高くないので通り過ぎる無人島も間近に見えそうです。
こども図書館船という名前から子ども向け・図書館機能専用の船だとイメージしていましたが、実際に見学してみると瀬戸内の島や海を肌でたっぷり体験できそうだと感じました。
次回はイベントに参加して、クルーズ目線で瀬戸内やさぬき市の風景を楽しんでみたいと思います。
もしかしたらまたさぬき市に「ほんのもり号」がやってくることがあるかも?
今後の運行情報はこちらでチェック!→ https://www.honnomori-gou.com/event/(公式サイトに飛びます)
こども図書館船 ほんのもり号で東讃と小豆島がつながるクルーズ ※終了
開催日時/2025年8月12日(火)
スケジュール/
・志度出発コース 志度港発9:00〜池田港9:40〜(自由時間4.5時間)〜池田港発14:50〜志度港着15:30
・池田出発コース 池田港発9:50〜志度港10:30〜(自由時間3時間)〜志度港発14:00〜池田港着14:40
お問い合わせ先/087-832-3476


