「瀬戸内国際芸術祭2025」夏会期のイベント『雲門舞集と踊ってみよう!』が8月24日(日)津田の松原で開催されました。
樹齢600年を超える大黒天の松の前で、台湾からやってきたダンスカンパニー雲門舞集のダンサーたちがしなやかに舞う姿は圧巻!
途中、観客を巻き込んでの即興ダンスもあり、手拍子で盛り上がりました。
津田の松原の公演にはどんな想いが込められていたのか。
パフォーマンスの様子と芸術監督の鄭󠄀宗龍(チェン・ツォンロン)さんのインタビューをご紹介します。
雲門舞集は台湾のダンスカンパニー。
1973年に振付家の林懐民(リン・ファイミン)さんにより、中国語圏で最初のコンテンポラリー・ダンスカンパニーとして設立しました。
中国の古典によると『雲門』とは『中国で最も古い舞踊』を指すのだそう。
2020年には林さんの後任として鄭󠄀宗龍(チェン・ツォンロン)さんが芸術監督に就任され、国内外で数々の賞を受賞し、世界中のカンパニーともコラボしながら活動しています。
雲門舞集の日本での公演は実に16年ぶりだそうで、瀬戸内国際芸術祭への参加も初。
冬に行われる日本公演に先駆けて夏会期の8月23日(土)・24日(日)に香川県に来てくださいました。
公演前に芸術監督の鄭󠄀宗龍(チェン・ツォンロン)さん(写真左)にお話しをお伺いすることができました。
通訳さん(写真右)もいらっしゃったのですが、鄭󠄀さんのおじいさん・おばあさんも日本語が喋れることから、日本語も交えつつお話ししてくださいました。
パフォーマンスの場所も実際にご本人が訪れて「この大黒天の松の前がいい!」と決められたそう。
(雲門舞集 芸術監督 鄭󠄀宗龍さん)
「瀬戸芸の初開催地のここで何かやってほしいと言われて初めて訪れた時に、とても美しい場所だと感じました。
とくにこの大黒天の松。神様が守ってくれている場所だと感じ、ここならダンサーと観客と神様たちが立ち会う場が作れるのではないかと思ったんです。
今回はお客さんと地元の方と一緒にコラボレーションできたらと思っていて、みなさんが一緒に踊れるような演目を用意しました。
日本と台湾の関係性も良いことから、音楽も日本のものとしてサックス奏者の清水靖晃さんの曲や、森進一さんの「湊町ブルース」台湾語バージョン、森進一さんが歌う「女のいきがい」を選びました。
ダンスは境界線がないもの。親しみのある音楽をパイプとして皆さんをつなげていくのも大事だと思っていますし、ここが誰でも入れる公園でもあることから散策の途中で踊ったりするような気持ちで参加してほしいですね。
ダンスのパフォーマンスは劇場に限らず、こういった開放の場所でもいろんな可能性があるのではないかと思っています。」
そんな鄭󠄀さんに香川県に来られてよかったと思うことは?とお聞きすると、「うどんと天ぷらが美味しかった!」と嬉しそう。
台湾でもうどん店はあるものの少ないそうで、香川で食べた海老天うどんがとってもお気に入りになったようです。
一気に鄭󠄀さんとの距離が近くなった気がしました。笑
さあ、津田の松原でのパフォーマンスが始まります!
無料休憩所横の野外演芸場には瀬戸芸ファンの方はもちろん、地元のおじいちゃん、おばあちゃん、海水浴に来られた方まで様々。
こんなにバラエティな顔ぶれのお客さんが集うダンスステージも珍しいのでは?
120名の観客を迎えて開演となったステージ。
まずは音のない世界でのパフォーマンスからはじまりました。
滑稽にも見える男女ふたりの動きに、一体なにがはじまる?!とワクワクが止まりません。
多くのダンサーが松原の中から現れて舞台に入れ替わり立ち替わり。
美しい松原を横長に切り取ったような風景をバックに、しなやかな四肢の残像を残していきます。
衣装のカラーリングも自然に溶け込むようなグレイッシュなものが多く、松原に馴染んでいました。
見どころでもある森進一さんの楽曲でのパフォーマンス。
意外にもコンテンポラリーダンスが昭和歌謡に合うことをリアルに体感!
日本と台湾の親しみの深さをダンスで感じられます。
と思いきや、ダンサーのみなさんが続々と客席へ…
スッとお客さんの手を取り、ステージへと誘います!
言葉での説明はなくても動きで伝わっていく即興のダンスタイムが始まりました!
ぴったりマンツーマンで自由に踊る様子が楽しそう〜!
最後は全員で一緒に! リハーサルしたの?というくらい息ぴったり!!
客席からも拍手が湧き起こります!
会場と雲門舞集がひとつになる瞬間でした!!!
後半は鄭󠄀さんもお話しされていた清水靖晃さんのサキソフォンのナンバーに乗せて雲門舞集の踊りを。
人間の体の美しさ、踊りがいかに自由であるかを改めて感じます。
地元の人に愛された津田の松原で、世界的に活躍する彼らの公演を観られたことを幸せに思う時間。
あっというまの1時間。公演が終了して大拍手の中…
アンコールは再び観客のみなさんと踊ります!
ステージだけでなく客席でも松原でも踊ります!
舞台との境界線がなくなる瞬間、手拍子とともに会場の熱気は最高潮へ!!
コンテンポラリーダンスは踊りの中でも難しいものと思っていましたが、とても身近に感じられたパフォーマンス。
また香川、津田の松原での公演に帰ってきていただきたい!と思いました。
雲門舞集のステージは12月に日本でも予定されていますので、この機会に彼らの舞台を観に行きたいと思った方はぜひチェックを!
雲門舞集と踊ってみよう!※終了
開催日/2025年8月24日(日)
場所/津田の松原
瀬戸内国際芸術祭2025夏会期 志度・津田エリア
開催期間/2025年8月1日(金)〜31日(日)
作品鑑賞時間/10:00〜21:00 ※作品によっては最終受付時間がありますのでご注意ください。
鑑賞料金/1作品500円(15歳以下は無料)※志度寺・津田の松原の作品は無料
さぬき市瀬戸内国際芸術祭情報(さぬき市公式サイト)→ こちら
瀬戸内国際芸術祭2025
会期/春会期 2025年4月18日〜5月25日・夏会期 2025年8月1日〜8月31日・秋会期 2025年10月3日〜11月9日
※さぬき市での開催は夏会期のみ


